森林セラピー基地 八女
八女市は福岡県の南部に位置し、矢部川が中央部を貫流、その品質の高さで全国でも有名な「八女茶」の生産地であり、市内の至るところに美しい茶畑が広がっています。
「森林セラピー」のコースのある黒木町(現在は八女市黒木町)は、2008年(平成20年)4月に第3期の森林セラピー基地の認定を受けました。これは、全国では25番目、福岡県ではうきは市とともに初めての認定でした。
黒木町の観光拠点であり、森林セラピーの拠点にもなっている「くつろぎの森 グリーンピア八女」は、標高約400mの丘陵地に約300ヘクタールの林地を擁し、大小9つの湖があり、静かな湖面が周囲の森に溶け込んでいます。ホテルを中心に、東西に伸びる3つのコースがあり、各コースを組み合わせることで最長8kmの健脚向きコースも設定できます。
森林の多くは、リラックス効果をもたらすフィトンチッドが豊富とされるスギやヒノキの針葉樹ですが、セラピーロードではヤブツバキやカシ、クヌギ、コナラ、モミジなどの広葉樹林も見られ、森林療法を進めるには最適な環境です。
コース紹介
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どんぐり拾いの小道
もっと見るため池の工事のため閉鎖中です。(2024年6月現在)
ホテルを出発地とするロードで、駐車場の周囲にある桜や紫陽花が来訪者を出迎えます。ロードの途中には雑木林、クヌギ林でドングリ、冬には山茶花がみられ、四季折々の移ろいを発見することができます。 -
泉と小島への散歩道
もっと見るホテルを出発してコテージ群の横を通り、善蔵池を目指すロードです。コナラの大木を通り、その先に表れる山中池は、周囲が比較的林齢が高い広葉樹に被われ、湖面への防風効果から静水面となり、春の新緑、秋の紅葉が美しい情景を描いています。
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熊笹と湖の小道
セラピー広場から善蔵池を周回するロードです。池の周囲は針葉樹と雑木林が交互に広がり、秋には緑と紅葉のグラデーションが描かれます。ロードに沿った檜や杉の林では地面を熊笹が被い、笹の絨毯が敷き詰められたように広がっています。もっと見る
みどころ情報
くつろぎの森グリーンピア八女
全30室のホテル本館と21棟のコテージがある宿泊施設。広大な園内には、サクラ、ミツバツツジ、シャクナゲ、アジサイが咲き、秋にはドウダンツツジやモミジの紅葉も楽しめます。ボートで漕ぎ出せる弓掛池、1周700mのオフロードゴーカート、バードゴルフ、レジャープール、ローラースケート場など、家族連れで遊べるアミューズメントが満載です。敷地内にある竹林でのたけのこ堀り、周辺の棚田での田植えや稲刈りなどの農業体験、初夏には里山の麓を流れる小川でホタルを鑑賞することもできます。
黒木温泉くつろぎの湯
「くつろぎの森 グリーンピア八女」に併設する温泉館です。「あじさい」には丸いドーム型天井の露天風呂と舟風呂、「しゃくなげ」には岩組みの露天風呂があり、浴室は男女交替制です。このほか、2室の露天風呂付き家族風呂や、ゆっくり寛げる湯上がり処、指圧マッサージ、アロマトリートメントなどの施設が充実。1階には地場産の野菜や果物、特産物が並ぶ「黒木ふるさと市場」があります。
八女市黒木伝統的建造物群保存地区
黒木の町並みは、天正期の福島城主・筑紫広門により下町が、慶長7年(1602年)頃に筑後国主・田中吉政により中町・上町が町立てされました。猫尾城廃城後、町並みは町人地として久留米藩上妻郡の商工業の中心的機能を果たし、江戸期を通じ茶・楮・堅炭など豊富な山産物の取引を背景に在方町としての発展をとげました。平成16年~17年度には保存対策調査が実施され、平成21年6月に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
霊巌寺と奇岩
応永30年(1423年)に中国の明から帰国した栄林周瑞禅師が持ち帰った茶の実をこの地で栽培し、製茶法を伝えたのが八女茶の始まりと言われています。近くには日本三大奇岩の珍宝岩(男岩)、女岩の夫婦岩をはじめ、仲人岩、座禅岩、地蔵岩などの奇岩群が広がり、まるで別世界のような雰囲気が漂います。
黒木のフジ
応永2年(1395年)に良成親王が植栽したものと伝えられる「黒木のフジ」。町の中心部に位置する素盞鳴(すさのお)神社境内にあり、樹齢600年を超える国指定天然記念物です。4月中旬~5月上旬には数千万といわれる花房を垂らし、一帯は藤色に。開花期間中は「大藤まつり」も開催され、花と香りを楽しむことができます。
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