九州オルレ 【04中級~上級】みやま・清水山コース ―悠久の歴史と自然で心豊かに―
女山史跡森林公園から清水寺を経由し道の駅みやまへと向かう、歴史と自然に包まれた山門を巡るコース。神秘的な竹林を抜けると桜や紅葉が鮮やかで、頂の展望台からは筑後平野を見下ろすことができます。
コースの流れ
八楽会のお城を見上げて出発し、神秘的な竹林を抜けると、桜や紅葉が鮮やかで筑後平野を見下ろす女山史跡森林公園展望台に到着します。さらに、神籠石の傍を下り清水寺へ向かうと、雪舟が造ったと云われる本坊庭園や、五百羅漢、三重塔など歴史文化が色濃く残る古刹が現れます。
自然と歴史文化に癒された後は、フィニッシュの「道の駅みやま」で買い物ができるのも楽しみのひとつ。
コースマップ
距離:11.5km/所要時間:4~5時間/難易度:中~上級
お問い合わせ:0944-64-1523(みやま市商工観光課)/0944-63-3955((一社)みやま市観光協会)
【コース案内】
八楽会→産女谷水門(0.6km)→女山森林公園(1.6km)→女山神籠石(1.7km)→黒岩溜池(2.6km)→眼鏡橋(4.1km)→本坊庭園(4.7km)→五百羅漢(5.0km)→清水寺(5.5km)→清水寺三重塔(5.6km)→第二展望所(5.8km)→大谷溜池(6.8km)→諏訪神社(7.4km)→道の駅みやま(11.5km)
関連資料
スポット案内
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1.産女谷水門
神籠石とは自然石や方形に加工した石を斜面に並べて土塁を築き、谷に水抜きのための水門をつくったものです。水門跡が産女谷、源吾谷、長谷、粥餅谷の四か所で確認されています。
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2.神宿る竹林
女山史跡森林公園の遊歩道沿いに見られる竹林。その壮大な姿は見るものを圧倒し、日が差し込むと神々しい雰囲気です。
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3.女山史跡森林公園・ 展望台
もっと見る女山史跡森林公園にある、古代のやぐらをイメージした展望台です。筑後平野と有明海を一望することができ、眼下には船小屋温泉郷、遠くには脊振山などを見ることができます。春は桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の景色を楽しむことができます。
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4.女山神籠石
もっと見る神籠石とは自然石や方形に加工した石を1列に並べ山腹を巡らせて山頂を囲む列石と、これに連なる谷間に切り石を積んで築いた石塁、水門からなる遺構のことです。女山神籠石は、立方体に加工された礫石が一部に自然石を混じえ、全長約3kmにわたって山頂を取り囲んでいたと考えられます。
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5.眼鏡橋
現在地から北西1200mの大塚村と草場村の返済川に架かっていた石造の橋でしたが道路拡張のため移転されたものです。文久四年(1864年)春に完成しました。当時の村人は、大水のたびに橋が流されるので立派な橋を架けたいとの願いから、女山村の梅野六之平氏に資を請い、石材は高田町田の浦にある飯盛山から運ばれました。大正14年、眼鏡橋の直ぐ上にコンクリート橋ができ郡役所から取り壊しを命じられたが村人全員で作った橋だから絶対取り壊すことはできないと村民一丸となり守り通した逸話があります。
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6.清水寺本坊庭園
もっと見る室町時代の画僧・雪舟が中国で学んだ山水画の技法をいかして築いたといわれています。愛宕山を借景として取り入れており、心字池を中心に庭石の配置・植え込み・池にそそぐ緩と急の滝など、自然と人工の美が見事に調和した庭園です。
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7.五百羅漢
釈迦の弟子五百人の「自覚」への道を志す修行僧たちの像です。文化文政のころから大正年間にかけて奉納されたものですが、これらの羅漢の首がすべて切り落とされ、いつしか「首なし地蔵」と呼ぶようになっていました。最近になって、誰かが首をつけたので五百羅漢は一体一体違った表情を復活させています。
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8.清水寺、なで仏
清水寺は天台宗の開祖、伝教大師によって開かれた古刹です。大同元年(806年)に創建したと伝えられています。なで仏は「体が痛い所や悪い所があれば、なで仏をなでた手で体の痛い所、悪い所をなでると良くなると言われています。
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9.清水寺三重塔
もっと見る文政五年(1822年)九代柳川藩主立花鑑賢のころ柳川領内住民と近国信者の寄進により大阪の四天王寺の五重塔を手本に着工されました。棟梁の死亡したあと弟子たちが受け継ぎ、当初計画の五重塔を三重塔に変更して天保七年(1836年)に完成しました。
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10.第二展望所
みやま市を代表する桜の名所として春は花見客で賑わいます。視界が良い日には有明海、雲仙岳などが望める展望所です。
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11.清水山ぼたん園
もっと見る清水山ぼたん園は、広さ約3,000平方メートルの回遊式庭園に80種、約2,500本のぼたんが咲き乱れます。毎年4月中旬になると一斉に咲き誇り、その美しさは際立っています。
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12.道の駅みやま
もっと見るみやまの自然で育った農産物や特産品が多数販売される人気の道の駅です。山川みかんやセロリ、高菜漬けなどみやまのおいしい、楽しいがいっぱいです。
お食事
近郊のみどころ
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高菜漬け
もっと見る大きな桶に塩とウコン粉を加えて漬け込み、乳酸発酵、熟成させた「瀬高高菜漬け」。契約栽培農家と地元漬物メーカーが共同で作り上げた逸品は、全国各地へ出荷され、食卓に彩りを添えています。
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山川みかん
もっと見る濃いオレンジ色の皮をむくと爽やかな香りがふわり。口の中ですっと溶けて甘い余韻を残します。(旬は11月)
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セロリ
もっと見る西日本一の出荷量を誇り、市場での評価も高く大都市圏にも出荷されています。道の駅みやまでは1株丸ごとのセロリを販売しています。(11月中旬~6月中旬)
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長田鉱泉場
もっと見るみやま市の最北部にあるレトロな小屋が目印の鉱泉場。カルシウムやマグネシウムなど天然ミネラル・イオン分が豊富な炭酸湧水で、江戸時代から愛飲されています。
また、隣接する「ふれあい館」では、この鉱泉水を使って作る幻のコーラ「コガコーラ」が販売されています。 -
きじ車
もっと見る伝教大師が清水寺で迷ったところ、1羽のきじが道案内をしたという伝説が由来の工芸品です。開運、縁結び、家庭円満のお守りとして親しまれています。
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平家一本桜
もっと見る樹齢250年といわれる、幹回り2.8mのヤマザクラ。平家一門の神木として多くの人から親しまれています。見頃は3月下旬~4月初旬。
スタート地点へのアクセス
01:福岡空港(地下鉄)→JR博多駅〈九州新幹線〉 → JR筑後船小屋駅 〈鹿児島本線〉 → JR瀬高駅
02:福岡空港(地下鉄)→JR博多駅〈快速・普通〉 → JR瀬高駅
03:佐賀空港(リムジンバス)→ JR瀬高駅 約40分
04:〈九州自動車道〉鳥栖I.C→みやま・柳川I.C
Column
※1週間前までの事前申込予約制で「JR瀬高駅~八楽会(スタート地点)」、「道の駅みやま(フィニッシュ地点)~八楽会(スタート地点)」のタクシーの初乗り運賃補助(700円)を行っています。詳しくは下記リンクをご覧ください。
みやま市 タクシー初乗り運賃助成券 申込フォームスタート・フィニッシュ地点まではコミュニティバスがおすすめ!(2024年7月現在)
JR瀬高駅からスタート地点の八楽会までは、徒歩約40分(3km)、タクシーでは約10分(1,340円程度)の距離。そのため、JR瀬高駅からはコミュニティバスの利用がおすすめです。
■おすすめの時間(公共交通機関利用)
正コース・行き | JR瀬高駅 | 10:15 | → | 女山 | 10:33 |
正コース・帰り | 道の駅みやま | 14:24 | → | JR瀬高駅 | 14:34 |
逆コース・行き | JR瀬高 | 9:43 | → | 道の駅みやま | 9:53 |
逆コース・行き | JR瀬高 | 10:35 | → | 道の駅みやま | 10:41 |
逆コース・帰り | 女山 | 13:50 | → | JR瀬高 | 14:08 |
逆コース・帰り | 女山 | 15:49 | → | JR瀬高 | 16:47 |
※Swipe to the right
※<逆コース・帰り・乗換あり>女山(15:49)→JA東山支所(15:53)→徒歩3分→下長田(16:10)→JR瀬高駅(16:18)
■おすすめの時間(車・レンタカー利用)
正コース・行き(道の駅みやま駐車場に車を置く) | 道の駅みやま | 9:53 | → | 女山 | 10:33 |
逆コース・帰り(フィニッシュの八楽会駐車場に車を置く) | 女山 | 8:40 | → | 道の駅みやま | 9:53 |
逆コース・帰り(フィニッシュの八楽会駐車場に車を置く) | 女山 | 10:33 | → | 道の駅みやま | 11:09 |
※Swipe to the right
Googleマップ検索でも「コミュニティバス『くすっぴー号』」の情報を確認することができます。
■利用料:大人100円(小学生50円)
・料金は、バスを降りるときに運賃箱に投入してください。
・車内で両替ができます。(ただし、2千円札、5千円札、1万円札は両替できません)
・支払い:現金 または PayPay
■運行日:月曜日から土曜日
■運休日:日曜日、年末年始(12月29日から1月3日)、ゴールデンウィーク(5月3日から5月5日)、お盆期間(8月13日から8月15日)
Column
頑張れば歩けなくもない!?
「コミュニティバスの時間に合わなかった」という場合や、健脚なのでもう少し歩けそう!という方は、少し時間はかかりますが、駅や車を置いている場所まで歩くこともできますよ!
JR瀬高駅→八楽会(スタート)・・・徒歩 約40分(3km)
道の駅みやま(フィニッシュ)→JR瀬高駅・・・徒歩 約20分(1.4km)
道の駅みやま(フィニッシュ)→八楽会(スタート)・・・徒歩 約55分(3.8km)
コース紹介動画
Column
【取材記事】九州オルレ みやま・清水山コース 歴史と自然がたっぷり。気分は古都旅行
竹林、庭園、五百羅漢に三重の塔。九州に居ながらにして、まるで京都に来たかのような旅が楽しめるのが「みやま・清水山コース」です。大雨の影響でコースは一時休止中ですが、現在は復旧作業が急ピッチで進められています。春は桜、秋は紅葉と見どころもたっぷり。道中は、たくさんのお地蔵さまが見守ってくれます。歴史と自然がたっぷりの「古都りっぷ」に出かけてみましょう。
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