平和を尊ぶ
かつて日本が体験した戦争の悲劇を今に伝える「筑前町立大刀洗平和記念館」。
祖国を守るためにと飛び立った若者の心とは…。命の尊さと平和の大切さを学びます。
筑前町立大刀洗平和記念館
大刀洗が歩んだ歴史を通じ平和の大切さを伝える情報拠点
かつて東洋一と謳われた「旧陸軍大刀洗飛行場」と戦闘機操縦員を育てた「大刀洗陸軍飛行学校」跡地に建つ記念館。軍都として発展したこの地域は、1945(昭和20)年の大空襲により壊滅的な被害を受けました。
1978(昭和53)年にマーシャル諸島で発見され、その後、日本に帰還した零戦三二型(画像1枚目)は、実戦に使われていた機体で弾痕が残っており、操縦席内部も見学できます。2017年4月にオープンした新館には200人収容の多目的室と特攻について詳しく学べる展示室があります
当時を語る資料を見学し、平和について考えます。
学習のポイント
【特攻隊の中継基地として多くの特攻隊員が出撃】
大刀洗飛行場とその関連施設の概要、1945(昭和20)年3月の空襲に関する資料などを通じ、平和の大切さを訴えています。館内には、世界に唯一現存する九七式戦闘機、零戦三二型の実物も展示。大刀洗飛行場の歴史を紹介した映像の上映や朗読も行っています。
戦争の真実を物語る貴重な展示品から、平和の大切さを学ぶ
筑前町立大刀洗平和記念館では、人々の証言や資料の実物展示を通じて、1919(大正8)年から 1945(昭和20)年まで、陸軍の航空拠点として存在した「大刀洗飛行場」の役割やあゆみを伝えています。
1996(平成8)年、博多湾から引き上げられた九七式戦闘機(画像3枚目)は、特攻作戦のため知覧に向かう途中、エンジントラブルのため博多湾に不時着したものです。
Column
『特攻展示室』
新館では「特攻(特別攻撃隊)」の資料が数多く展示されており、特攻について詳しく学習することができます。
本館「語りの部屋」ではシアター上映や朗読会も開催。また、戦争犠牲者の遺影を顕彰し、追悼する空間も設けられています。