有田遺跡
早良平野のほぼ中央部に位置する丘陵上に広がる、旧石器時代から近世まで連綿と人々の生活の痕跡がのこる遺跡です。昭和40年代から発掘調査が行われ、数々の発見がありました。
弥生時代では、稲作が始まった頃の環濠(※防御や排水のために掘られた溝)が見つかっています。また講倫館(こうりんかん)高校敷地内や遺跡の西側では、土器を棺とする甕棺墓が見つかり、大陸や朝鮮半島からもたらされたと考えられる細形銅戈(ほそがたどうか)、銅鏡(前漢鏡)が副葬品として出土しています。
古墳時代には台地全体に集落が広がり、古墳も造られていました。とくに南庄地区は古墳時代に墳墓が集中していた地域と考えられ、方形周溝墓・円墳などが発掘調査で確認されています。
古代では、税を納めた「正倉」と考えられる大型の総柱建物群や、正殿・長殿にあたる長大な掘立柱建物跡が検出されており、早良郡衙跡(さわらぐんがあと)と考えられています。
中世も継続して集落が営まれましたが、戦国時代になると小田部氏の本拠である小田部城が台地の南端に築かれ、遺跡が展開する丘陵上の各所に空堀が掘られていました。現在は、有田東公園と小田部西公園内に説明板が設置されています。
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基本情報
住所 | 福岡県福岡市早良区小田部5丁目9-23 |
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電話番号 | 092-711-4666 |
アクセス情報 | 西鉄バス「小田部五丁目」より徒歩3分 |
ウェブサイト | 「福岡市の文化財」HP |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
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- 史跡・古墳・遺跡