乗場古墳
「乗場(のりば)古墳」は、6世紀中頃に築造された墳丘長約70mの前方後円墳です。大正11(1922)年に国指定史跡となりました。かつては周濠や周堤が存在したと伝えられていますが、現在は失われています。同じく国指定史跡の「岩戸山(いわとやま)古墳」から東北東へ約450mの場所にあります。
石室内部の奥壁や側壁などには赤・青・黄の3色を使った彩色が施された同心円文(どうしんえんもん ※一点を中心に大きさの異なる円を組み合わせた文様)や連続三角文(れんぞくさんかくもん ※三角形の文様を連続させて描いた文様)、蕨手文(わらびてもん ※曲線の一端が蕨の先端のように内側に渦巻いている文様)が描かれており、彩色された壁画系の装飾古墳として有名です。
江戸時代の後期に久留米藩の国学者であった矢野一貞が記した「筑後将士軍談」には石人残欠の存在が示されていますが、現存していません。
岩戸山古墳との距離が近い事や、岩戸山古墳の半分程度の規模であることから、磐井(いわい)の息子であると日本書紀に記された「筑紫君 葛子(つくしのきみ くずこ)」の墳墓と言われていましたが、本古墳の東方に位置する「善蔵塚(ぜんぞうづか)古墳」や「鶴見山古墳」の調査状況から、現在ではその根拠を見直す動きがあります。
保存施設の老朽化と内部の壁画保存のため、現在、内部公開は実施していません。
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基本情報
住所 | 福岡県八女市吉田1640 他 |
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電話番号 | 0943-23-1982 |
営業時間 | 入場自由 |
駐車場 | なし |
アクセス情報 | 西鉄久留米駅から西鉄バス約30分 福島高校前バス停下車 徒歩5分 |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 筑後エリア
- カテゴリー
- 史跡・古墳・遺跡