黒崎観世音塚古墳

あまりの巨大さに、近年まで古墳として意識されなかったという逸話をもつ「黒崎観世音塚(くろさきかんぜおんづか)古墳」。甘木山の西端に突き出した黒崎山の最高所、有明海を一望できる場所にあります。1994年から本格的な調査が進み、墳長97m、後円部径68m、高さ10mにも及ぶ、4世紀末頃に造られた古墳とわかりました。この時期では有明沿岸で最大の前方後円墳であり、辺り一帯を治めた人物が眠る古墳と考えられています。

墳丘(ふんきゅう ※盛り土して築いた丘状の塚)は、山の上に5mにも及ぶ盛り土や山を削って形作られ、後円部には前方部上面よりつながる平坦面が巡り、壺形埴輪や円筒埴輪が並べられていました。また墳丘の裾には土止めと思われる列石が巡っていました。今は流れ落ちているものの、古墳の斜面には黒崎山北側で採れる結晶片岩(けっしょうへんがん)を敷き詰めていたようです。きっと当時は、古墳全体が輝いてみいたことでしょう。

現在、周辺は「黒崎公園」として整備され、約2,500本ものつつじと桜の名所としても知られています。


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基本情報

住所 福岡県大牟田市大字岬、黒埼公園内
電話番号 0944-41-2515
営業時間 入場自由
駐車場 あり
アクセス情報 JR大牟田駅から西鉄バス黒崎団地行きで黒崎下車、徒歩10分

※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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エリア
筑後エリア
カテゴリー
史跡・古墳・遺跡

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