潜塚古墳

駛馬(はやめ)天満宮(大牟田市)の社殿の右側を通り抜けると現れる、小高い丘の頂に位置する「潜塚(くぐりづか)古墳」。1959年に本格的な調査が行われ、その豊富な副葬品で有名となり、1977年に国指定の史跡となりました。

主体部からは、切石を組み合わせた箱型石棺が二基発見されました。1号石棺は、周囲に人頭大の石を敷き詰め、内部には朱が塗られ、人骨とともに神人竜虎画像鏡(しんじんりゅうこがぞうきょう)や管玉(くだたま)が副葬されていました。また、棺外には鉄剣などの武器、鎌、鉋(かんな)などの工具農具が副葬されていました。
2号石棺は副室をもち、棺内に三日月型に加工した内行花文鏡片(ないこうかもんきょうへん)、棺外に47本の銅鏃(どうぞく)や、鉄製の鋤先(すけさき)、鎌、鉋(かんな)が副葬されていました。


近年の研究によれば、この古墳は4世紀前半でもかなり古い年代に造られたと考えられています。九州における古墳時代前期の古墳(古墳時代の早い時期に造られた古墳)の一つで、その南限地であると言えます。また主体部には「箱型石棺」という北部九州における弥生時代以来の伝統的な墓制を採用しながら、副葬品には銅鏃などの畿内的様相を見ることができ、九州の古墳文化を考える上で興味深い古墳です。

見学は自由ですが、わかりづらいので注意が必要です。丘の上からは街並みを眺めることもできます。潜塚古墳の副葬品は「大牟田市三池カルタ・歴史資料館」に展示されています。


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基本情報

住所 福岡県大牟田市黄金町2-469 他
電話番号 0944-41-2515
営業時間 入場自由
駐車場 なし
アクセス情報 JR大牟田駅から西鉄バス倉掛行きで駛馬北小学校下車、徒歩5分

※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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エリア
筑後エリア
カテゴリー
史跡・古墳・遺跡

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