祇園山古墳

高良山の麓にある「祇園山(ぎおんやま)古墳」は、九州縦貫自動車道路(九州自動車道)建設に先立ち行われた調査で昭和41(1966)年に発見され、昭和44(1969)年から、本格的な調査が始まりました。結果、一辺約25m、高さ6mの筑後地方にはめずらしい方墳で、筑後地区最古の畿内型古墳の一つであることが判明しました。当初は、調査後にほとんどが壊される予定でしたが、古墳の重要性から保存の声が高まり、道路公団が高い技術を投入して擁壁を建設し、墳丘の8割が保存されることとなりました。

墳丘は二段築成で、葺石(ふきいし ※古墳の墳丘の表面に敷きつめた石)が施され、頂上近くに弥生時代の墓制を受け継ぐ内部を赤く塗った巨大な箱式石棺を納めています。ただ、過去に盗掘されたようで副葬品の発掘には至らず、詳細な築造時期はわかっていませんが、高良大社には祇園山古墳から出土したと伝わる「三角縁神獣鏡」があります。そのため九州地方で最も古い時代のものと考えられています。また、墳丘の周囲には、60基以上の埋葬施設が確認されています。


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基本情報

住所 福岡県久留米市御井町299ほか
電話番号 0942-30-9322(久留米市文化財保護課)
営業時間 入場自由
駐車場 なし
アクセス情報 西鉄バス「御井町」から徒歩5分

※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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エリア
筑後エリア
カテゴリー
史跡・古墳・遺跡

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