塔原塔跡
塔原(とうのはる)交差点の傍らには、塔の中心に立つ柱を支える礎石「心礎(しんそ)」が残っています。この塔心礎は江戸時代に貝原益軒(かいばらえきけん)が著した「筑前国続風土記」にも記されてあり、昔から注目されてきた史跡です。
心礎は、かつてここに寺があり塔が建っていたことを証明する重要な資料となります。古代の寺院の中でも、塔は釈迦の遺骨(舎利(しゃり))が納められている最も大切な建物です。塔原の礎石は、中央に一辺19.7㎝、深さ1.8㎝の方形孔と、13.9cm、深さ13.9cmの方形孔が設けられていますが、2段になった方形の舎利孔を持つのは、九州ではこの塔原塔跡(塔原廃寺)と上坂廃寺(福岡県みやこ町)の2例のみです!また、聖徳太子の伝記「上宮聖徳法王帝説」の裏書きには、筑紫大宰帥・蘇我臣日向(身刺(むさし))が白雉(はくち)5年(654年)に「般若寺(はんにゃじ)」を建立したことが記されていますが、塔原廃寺はこの般若寺の創建期にあたるもので、その後に太宰府市所在の般若寺に移転したとする説が発表されました。さらに瓦は、大化改新で中大兄皇子と共に力を尽くした蘇我倉山田石川麻呂が建立した「山田寺跡」(奈良県)のものと類似していることから、蘇我氏との関係の深さも物語っています。
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基本情報
住所 | 福岡県筑紫野市塔原東3丁目14 |
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電話番号 | 092-922-1911 |
営業時間 | 入場自由 |
アクセス情報 | JR二日市駅から徒歩30分 |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 福岡エリア
- カテゴリー
- 歴史的建造物・町並み・庭園 史跡・古墳・遺跡