窯元 蒲池窯

かまもとかまちがま

うわぐすりを使わず、手作業で磨きあげた柔らかで温もりのある蒲池焼。旧柳川藩の御用窯で、明治期に入り途絶えたが、現窯元・土器師の伊東征隆さんが20数年前に復活させた。蒲池焼の歴史は、慶長9年(1604年)に肥前佐賀の領主鍋島直茂公に仕えていた家長・彦三郎方親(まさちか)が、現・柳川市西蒲池で土器を焼いたのに始まる。方親は先祖代々土器師の家に生まれ、豊臣秀吉にその作りを褒められた人物である。当時は、藩御止め窯として一般への販売は禁止され、貴重品として珍重されていた。色は、黒、赤、白の3つ。「雲華(うんげ)」や「繧繝(うんげん)」と呼ばれる黒や白の斑紋があるものもあり、色の違いは焼き方や土によって変わってくるという。茶室で使われる道具、風炉(湯をわかす火鉢)や灰器などが主。生の状態の時に椿の葉で磨き、松の木で焚いた900度の窯で焼く。窯の上には瓦がのせてあり、また、焼いた後は開いてる場所を粘土で密封するという。空気を入れず不完全燃焼させることで、重厚な色合いの土器が出来る。また、伊東さんは蒲池焼のさらなる飛躍を求め、色鮮やかな風炉をこの度誕生させた。「後継者になってくれる人を求めています」と伊東さん。歴史ある窯を守り、後世に残していくことはとても重要なことだ。窯に行けば工房内の見学、焼き物体験をすることができる。ただし、蒲池焼は手間と時間がかかるため、陶器作り体験となる。工房はみやま市にもあり、かなりの広さがある日本家屋なので大勢で体験をしたい場合はそちらに(※要予約)。(山川工房:みやま市山川町蒲地山1382-1)

基本情報

住所 〒832-0005 福岡県柳川市西蒲池11-1
電話番号 0944-73-0527(窯元 蒲池窯)
営業時間 8:30~17:00
定休日 無休
駐車場 30台
アクセス情報 西鉄天神大牟田線「西鉄柳川駅」から車で約10分
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※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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エリア
筑後エリア
カテゴリー
工芸品

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