星野焼 源太窯
ほしのやきげんたがま
自然の息吹に包まれた星野村。その、静かな山中にあるのが「星野焼 源太窯」だ。古民家を移築したという昔ながらの工房で、山本源太さんが天体をイメージした作品や生活の器などを製作販売している。江戸時代には、久留米藩有馬氏の御用窯であったという星野焼は、お茶の産地という土地柄、茶壷や茶具などの名品が数多く生み出され、隆盛を極めていたのだが、明治27年に廃窯。以降80年、空白の時が流れていた。昭和44年、当時小石原で陶工をしていた山本さんが、星野焼の復興をすべく居を移し、開窯。「昔の陶工の力と、その土地が持つ豊かさを信じていた」と山本さん。地元産の酸化鉄を用い、さまざまな色の鉄釉を使用。試行錯誤を重ね、ついに、酒や湯茶を汲めば金色に輝くという幻の「夕日焼」の再現に成功。さらに、鳥取出身である山本さんは「小さい頃よく目にしていた梨の花のような、白い器も作ってみたい」と、星野焼に新たな白を加えた。こうして星野焼は見事に復活し、進化し続けている。並ぶ作品はどれも、一見無骨な印象を受けるが、手に取ってみると自然の温もりが感じられるものばかり。優美な線には心が癒やされる。ぜひ足を運んで実感してほしい。また、山本さんのエッセイ集「土泥棒」、詩集「蛇苺」、こちらも必読だ。
基本情報
住所 | 〒834-0201 福岡県八女市星野村10471 |
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電話番号 | 0943-52-2188(源太窯) |
FAX番号 | 0943-52-2188 |
定休日 | 不定休 |
料金 | 急須 7,000円~ 湯のみ 2,000円~ 片口 3,500円~ 花入れ・壷 4,000円~ |
駐車場 | 6台 |
アクセス情報 | 九州自動車道「八女IC」から約40分 |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 筑後エリア
- カテゴリー
- 工芸品