いぶき館

いぶきかん

いぶき館交流棟は筑豊の石炭王・伊藤伝右衛門が、1933年ごろ現在の飯塚市にあった邸宅の一部を移築した「炭鉱倶楽部」を復元したものです。高い天井と巨大な松の梁がダイナミックな空間を見せています。映像コーナーでは「山村サロン文化の主役たち」が上映され、伊藤伝右衛門と宝珠山炭鉱の歴史を、和室の展示コーナーでは、伝右衛門の社会的貢献や筑豊の炭鉱経営者などを、実物とパネル展示で紹介しています。

展示棟の紹介コーナーには「宝珠山風土記」「よそえもん」「米ふき井戸」の3本の映像があり、村の自然・祭り・民話などが楽しめます。展示室は2つのテーマに分かれ、「神々の棲む山」コーナでは、英彦山修験に縁のある岩屋神社の歴史・神事と福井神社を、「力の山に分け入る人々」コーナーでは、炭鉱と人々の暮らしを、実物とパネル展示で紹介しています。映像シアターでは展示コーナーと同じテーマの映像2本を150インチの大型スクリーンで鑑賞できます。

宝珠山炭鉱の職員の中には、俳優・高倉健の父親も勤務しており、幼少の頃、高倉健本人も同村へ遊びに訪れたことがあったそう。隣接する展示棟では、高倉健の出演した映画やCMのポスター、出演作品の年表などの資料を多数紹介しています。