福岡県観光連盟では、2024年10月、サイクリングツアーに必要なサービスをワンストップでサポートし、旅行会社が快適にツアーを造成することを支援する「FUKUOKAサイクリングツアーコンシェルジュ」の事業を全国に先駆けてスタートしました。
この取組の一環として、韓国のサイクリストが航空機で快適に福岡県に自転車を持ち込むための新たなサービスの開始に向けて関係事業者の支援を行ってきたところ、2025年3月20日からサービスが開始されました！
今後、韓国のサイクリストが気軽に福岡でサイクリングを楽しめるようになります！

1．新たに利用できるようになるサービスの概要
（1）事業概要
　韓国のベンチャー企業株式会社ヴィルトゥカンパニーが韓国内の空港で提供している輪行支援サービス「ラウンデル・グリーンパックサービス」を、日本で初めて福岡空港で利用できるようになります（ヴィルトゥカンパニーにとって海外初進出）。
「ラウンデル・グリーンパックサービス」は、自転車を手軽に搬送するために開発された折り畳み式のケースをサイクリストが出発する空港でケースを貸し出し、到着空港でケースを畳んだ状態で預かるサービスです。
これにより、サイクリストは到着空港でケースの預け先に困ることなく、快適に自転車を乗り出すことができます。

（2）「ラウンデル・グリーンパックサービス」の特徴
100回以上の繰り返し使用が可能な環境に優しい航空輸送用自転車ケース。
前輪を取り外すだけで、初心者でも容易に梱包することが可能。
※通常の輪行では、前輪及び後輪を取り外して梱包する必要があり、一定のスキルが求められる。

（3）事業実施体制
この度、株式会社ヴィルトゥカンパニーと株式会社ジャパンニュースアドバンス（福岡空港において手荷物預かり・配送サービスを実施）が契約締結し、福岡空港において「ラウンデル・グリーンパックサービス」を利用できるようになりました。
2025年度は、韓国発の利用者向けサービスを提供し、2026年度以降は福岡空港発の利用者向けにもサービスを開始することを目指しています。

（4）料金
66,000ウォン
※ グリーンパックの貸出および返却のサービス料金。航空会社に支払う自転車の手荷物預かり料金は、利用者ご自身が予約した航空会社やチケット条件により異なるため、各自での確認が必要です。

（５）利用可能空港（韓国出発便）
仁川国際空港出発、大邱国際空港出発、清州国際空港出発、済州国際空港出発
※ 済州国際空港から福岡空港への直行便はありませんが、ケース貸出は実施します。
※ 福岡空港出発便でのサービス開始時期については、2026年3月頃を予定しています。

2．今後の展開
ヴィルトゥカンパニーは、今回の提携を契機に、日本国内でのサービス展開を本格化し、福岡空港を皮切りに、2025年内に松山、那覇（沖縄）、千歳（北海道）の各空港へサービスを拡大し、2026年には日本人向けサービスを開始するとともに、日本法人の設立を目指しています。

＜ヴィルトゥカンパニー代表 尹竣用（ユン・ジュンヨン）氏コメント＞
「この契約は単なる観光客誘致ではなく、日韓のサイクリストが相互に旅行しやすい環境を整えるための第一歩と考えています。ヴィルトゥカンパニーは、韓国と日本をつなぐサイクリングネットワークの構築を目指し、両国の観光産業の発展にも貢献したいです！」