うきは観光のプロに聞く!イチオシのスイーツ店!!-1

うきは観光のプロに聞く!イチオシのスイーツ店!!

福岡県の南東部、大分県との県境に位置するうきは市。耳納連山の裾野に田園風景が広がるのどかなまちは一年を通してさまざまな果物が収穫される“フルーツ王国”として知られています。そして近年は、良質な素材や清らかな水、心休まるロケーションを求め、次々とスイーツ店がオープン! 今回は、うきは観光のプロによるおすすめのスイーツ店をご紹介します。


案内人は、うきは市の観光事業やまちづくりを行う「うきは観光みらいづくり公社(「うきは観光みらいづくり公社」ホームページ)」の清水由紀子さん。観光のなかでもスイーツに特化した業務を担当し、広報活動やイベントの企画・運営を行っています。また、うきは市「うきはスイーツ案内課」の一員として、スイーツ店の情報をSNS(うきはスイーツ案内課インスタグラム)で積極的に発信。さらに、自ら週に3回は市内のスイーツ店を巡り、食べ歩きを楽しんでいるのだとか。「スイーツが大好きなんです」とほほ笑むその姿はスイーツ愛に満ち溢れています。


クロスロードふくおか編集担当

クロスロードふくおか編集担当

うきは市のフルーツについて教えてください。

清水さん

清水さん

うきは市は、農業産出額に占める果実の割合が全国平均の9%前後を大きく上回る34%と、フルーツ生産が盛んな土地です。冬~春のいちごに始まり、ブルーベリー、桃、ぶどう、梨、柿と一年中さまざまなフルーツの生産が行われています。観光農園も多く、ほぼ一年を通してフルーツ狩りを楽しんでいただけます


クロスロードふくおか編集担当

クロスロードふくおか編集担当

うきは市はスイーツ店やカフェも多いですが、フルーツと関係しているのでしょうか。

清水さん

清水さん

季節ごとのフルーツをはじめとする良質な素材、耳納連山と阿蘇山を水源とする地下水、そして昔から盛んな製粉業などスイーツを作る環境に恵まれているのがその要因だと思います。いまでは人口1万人あたりのスイーツ店が約19.2軒と全国有数の比率になりました。長年愛されるお店もありますし、新しくオープンするお店も多いので、うきはのスイーツはますます盛り上がりそうですね


うきはのスイーツを知り尽くす清水さんに、フルーツとスイーツを楽しめるおすすめのお店を紹介してもらいました。

■Coffee&Cake 夢語寄家
■キチココ
■patisserie nature(パティスリー ナチュール)


Coffee&Cake 夢語寄家

まずは、フルーツ狩りを楽しめる農園「うきは果樹の村 やまんどん」に併設する「Coffee&Cake 夢語寄家(むごよか)」へ。1996年のオープン以来、地元の人から観光客まで、また世代を問わず多くの人々に愛されているカフェです。


天井が高く、ゆったりと落ち着いた雰囲気の店内。スイーツは、テイクアウトはもちろん、店内で楽しむこともできます。敷地内に湧くミネラル豊富な地下水「やまんどん湧水」を使った「湧き水コーヒー」や農園の梨を使ったカレー、地元で採れた野菜をふんだんに取り入れた週替わりランチも評判です。


毎日、約25種類のケーキがショーケースにずらり。自家農園で収穫されたものをはじめとするフルーツを贅沢に使ったものが目を引きます。どれを選ぶか迷うのも楽しい時間です。


「フルーツ畑」(店内 440円、テイクアウト 432円)。旬のフルーツを一度に楽しめるよくばりな一品。取材時は、自家農園のいちじくや、キウイ、オレンジ、メロン、ブルーベリー、桃など、こぼれんばかりの果実がロールケーキにのっていました。


「季節のショートケーキ 桃」(写真右 店内 418円、テイクアウト 410円)、「やまんどんの無花果と黒糖のショートケーキ」(写真左 店内 418円、テイクアウト 410円)。どちらも完熟した桃やいちじくが驚くほどたっぷりと入っています。いちじくは「やまんどん」で収穫されたものです。


自家製の「コンフィチュール」(各520円)。左からブルーベリー、イチゴ、桃。自家農園のフルーツを中心に使い、手作りしています。シンプルなパッケージも素敵ですね。


スコーンやクッキーなどの焼き菓子も販売しています。スコーンとコンフィチュールのセットなど、おみやげにしてもよろこばれそうです。


「うきは果樹の村 やまんどん」では、いちご、ブルーベリー、ぶどう、梨、柿とほぼ一年を通してフルーツ狩りを楽しむことができます。フルーツ狩りの後の休憩にカフェに立ち寄るのもいいですね。


こんこんと湧く敷地内の「やまんどん湧水」。カフェのコーヒーなどのほか、果樹の栽培にも使われています。維持管理費1人100円を支払って、水を汲んで持ち帰ることもできます(容器10個分まで)。


清水さん

清水さん

ご主人が手がける果樹園、奥様が腕を振るうカフェ、どちらも胸を張っておすすめしたいスポットです。「やまんどん」の種類豊富なフルーツを新鮮そのものの状態で楽しめるのは併設のカフェならでは。ケーキも焼き菓子も、ランチも本当においしくて、個人的にもよくおじゃましています。


<データ>
スポット名:Coffee&Cake 夢語寄家
住所:うきは市浮羽町山の堂
電話番号:0943-77-4174
営業時間:10:00~16:30
定休日:水曜、第1・3火曜
駐車場:あり(30台)
ホームページ:うきは果樹村やまんどんはこちら。
空いている時間:14:00以降


キチココ

うきは市の観光会館「土蔵(くら)」は、うきは市の観光情報の発信を行う拠点です。酒蔵を改装した建物は趣がありますね。この中に、次の目的地「キチココ」があります。


「キチココ」はめずらしいどら焼きの専門店。和菓子職人の夫、パティシエの妻という中村さんご夫妻が営んでいます。鮮度のよさはおいしさに繋がるという思いから、作ったその日に販売するどら焼きに絞ったこの店を約11年前にオープンしました。小豆あんを使った定番のどら焼きから、フルーツやクリーム、チョコレート、チーズケーキなどを挟んだどらケーキまで、さまざまな種類がショーケースを彩ります。


季節のフルーツを使ったものは特に人気があります。8月中旬頃からは、シャインマスカットと生クリーム、カスタードを挟んだどらケーキが登場する予定です。


そして夏季限定(6月下旬~8月下旬頃)のかき氷もキチココの人気商品。取材時はフレッシュな桃がフワフワの氷の上にのり、そして中からも顔をのぞかせる「桃みるく」(800円 ※マスカルポーネクリームトッピング+200円)がフルーツのかき氷にラインナップ。手作りのシロップとの組み合わせは至福の味わいです。そのほか、宇治金時やミルク金時なども。8月中旬頃からはマスカットのかき氷が登場します。


「夫婦ともに北九州出身で知り合いもいなかったのですが、うきはの素材の絶対的なおいしさに惹かれ、移住してお店を開きました。朝採れたばかりのフルーツをその日のうちに使えるなんて、うきはだからできることですよね」と中村奈穂さん。


どら焼きの販売のほか、アメリカンヴィンテージや昭和レトロ、アジア各国の雑貨、服飾雑貨、アクセサリーの販売も行っています。


清水さん

清水さん

仲良しの中村さんご夫妻が手がける和と洋のハイブリッドどら焼きはここでしか食べられない逸品。「キチココ」のオープンは、うきはに感度の高いお店が集まるきっかけになったのではないかと思っています。親しみやすい人柄に惹かれる方も多く、人の輪が広がるきっかけとなっている場所です。


<データ>
スポット名:キチココ
住所:うきは市吉井町1043-2 観光会館「土蔵」内
電話番号:090-6428-3635
営業時間:11:00~17:00
※かき氷…店頭受付10:00~、提供12:00~16:30(OS)
定休日:月・火曜(祝日の場合は営業、翌平日休み)
駐車場:あり(30台)
ホームページ:キチココのインスタグラムこちら。
空いている時間:15:00以降


patisserie nature(パティスリー ナチュール)

最後に訪れたのは「patisserie nature(パティスリー ナチュール)」。福岡市の洋菓子店で13年間修業を積んだオーナーシェフの國武修一さんが、2013年にオープンしました。のどかな風景のなかに建つあたたかみのある店に、体のことを考えて厳選した素材で作られたケーキや焼き菓子が並びます。取材時は平日の夕方だったのですが、ひっきりなしに来店があり、人気の様子がうかがえました。


國武さんはうきは市出身。ご実家はぶどうや梨狩りを楽しめる「弘農園」を営んでいます。幼い頃からうきはのフルーツのおいしさを存分に味わってきた國武さん。ショーケースに並ぶケーキにも「弘農園」やうきはをはじめ、全国から選りすぐった季節のフルーツを使用しています。


桃をまるごと一つ使ったタルト「桃菓」(778円)は夏の人気商品。8月中旬頃までの限定販売です。


8月中旬頃からは、シャインマスカットのタルトや巨峰のタルトが登場。みずみずしくジューシーなぶどうのおいしさが口いっぱいに広がります。そのほかに、これから秋にかけて、いちじくを使ったケーキや洋ナシのタルト、和梨のショートケーキなども並ぶ予定です。


國武さんご夫妻。「一度、地元を離れて実感したのは、うきはで食べていたフルーツのおいしさ、そして水のおいしさです。独立する時、迷わずうきはで店を開くことに決めました。人と人の距離が近いのもいいですね」と修一さん。「濃厚チーズケーキ」(1本1,620円)やシンプルな「ちとせロール」(1,080円)も人気です。


清水さん

清水さん

“ナチュール”という店名の通り、フルーツをはじめとする素材がもつ自然の甘さを生かしたケーキはどれを食べても間違いありません。お店を訪れると奥さまはもちろん、シェフが素敵な笑顔で対応してくれるのもうれしい。最近は和を取り入れたデザートも開発しているそうで、新しい展開も楽しみです。


<データ>
スポット名:patisserie nature(パティスリー ナチュール)
住所:うきは市吉井町千年251-4
電話番号:0943-76-2577
営業時間:9:30~19:00
定休日:火曜 + 不定休
駐車場:あり(3台)
ホームページ:パティスリー ナチュールのホームページはこちら。
空いている時間:13:00~15:00頃


今回、訪れた3店舗で味わったフルーツのスイーツは「さすがうきは」と思うほど格別のおいしさでした。「今回のお店のほかにも、紹介したいフルーツを使ったスイーツがたくさん!」と清水さんが語るように、まだまだうきは市には見逃せないフルーツスイーツがありそうです。季節ごとの旬の味を“フルーツ王国”でぜひ味わってみてください。

公開日:2021年7月27日
最終更新日:2024年12月17日


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