日本の「伝統的酒造り」ユネスコの無形文化遺産に登録されました!福岡の酒、全部見せます!-1

日本の「伝統的酒造り」ユネスコの無形文化遺産に登録されました!福岡の酒、全部見せます!


「日本の伝統的な酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。


ユネスコ無形文化遺産とは

無形文化遺産は、芸能や慣習、祭礼行事など多岐の分野に渡り、その国や地域を代表する伝統文化です。しかし、これらはグローバル化や社会変容などにより、衰退、消滅してしまう恐れもあります。無形文化遺産を保護するため、2003年、ユネスコは「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択し、人類共通の宝として国際的に無形文化遺産を保護することになりました。無形文化遺産は、世界で600件を超え、日本では23件登録されています(2024年12月現在)。

無形文化遺産には「能楽」や「雅楽」といった伝統芸能、「和紙」や「染織」といった工芸技術、「山・鉾・屋台行事」などの祭り行事、「風流踊(ふりゅうおどり)」などの民俗芸能などがあります。

Column

福岡のユネスコ登録遺産-1

福岡のユネスコ登録遺産

福岡には、長い歴史の積み重ねのなかで育まれてきた貴重な遺跡や建造物、祭り等が数多く存在しています。その中から、ユネスコの三大遺産事業に登録されている遺産を紹介します。現地の空気を肌で感じて、遠い昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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「伝統的酒造り」とは

「伝統的酒造り」は、酒造りの技術を持つ杜氏(とうじ)や蔵人(くらびと)など、日本のその土地の気候や土地柄などに合わせ、こうじ菌を用いて日本酒や焼酎などを造る伝統的な技術です。

酒造りは古くから日本に根差してきた食文化のひとつであり、500年以上前に原型が確立した「伝統的酒造り」のわざは、こうじの使用という共通の特色を持ちながら、日本各地においてそれぞれの気候風土に応じて発展し、日本酒、焼酎、泡盛、みりんなどの製造に受け継がれてきました。



福岡の酒造り

福岡では、古くより稲作が行われてきた西日本有数の米どころであり、そして九州地方最大の河川である筑後川に加え、矢部川や遠賀川といった一級河川が流れ、酒造りに欠かせない豊かな水に恵まれていることから、日本酒の生産が盛んに行われてきました。
また、焼酎の歴史も古く、約500年前の江戸時代より清酒粕を利用した粕取焼酎が造られていました。米麹による米焼酎から、徐々に麦麹に移行していき、福岡は原料の大麦の生産が盛んであることからも、県産麦を使用した焼酎も多く造られています。
このように、福岡では地元と密着した、地産地消の酒造りを守り続けています。


酒米の代表格「山田錦」の生産量 全国4位!

第1位 兵庫県
第2位 岡山県
第3位 山口県
第4位 福岡県

(参照:農林水産省 令和5年産酒造好適米の生産状況等)

酒造好適米の代表格である「山田錦」は、昭和20年代から糸島地域を中心に生産をされており、福岡の美味しい酒造りを支えてきました。糸島地域の山あいは、傾斜を伝って冷たい風が降りてくることや、白糸の滝など豊かな水を堪える山々の麓にあることから、「山田錦」の生産に適しています。こうして生産された「山田錦」は、県内の酒蔵はもとより、九州各県の酒蔵へも出荷されます。その他にも、福岡県育成のオリジナル酒米「夢一献」、九州での栽培に適した国育成の酒米「吟のさと」の生産も盛んに行われています。


酒蔵数は全国5位!酒どころ「福岡県」

江戸時代の福岡には600を超える酒蔵があったと言われており、そのころから福岡は、灘、伏見、西条と並ぶ、日本有数の酒どころでした。特に筑後川中流域の「城島」地区は、多くの酒蔵が建ち並んでいます。現在、福岡県酒造組合には65蔵が登録されています。そのうち焼酎専業が8蔵、その他は日本酒専業か、日本酒と焼酎なども造っている蔵になり、酒蔵の数は全国5位になっています。福岡には歴史と伝統ある酒蔵と愛され続けた銘柄がたくさんあります。


日本酒だけじゃない!福岡の多様なお酒

福岡の日本酒は、福岡の新鮮な魚や水炊き、焼き鳥などの名物料理を、さらに美味しく、楽しんで欲しい、という想いを持って日々造られています。近年、福岡の日本酒造りは、吟醸酒や純米酒などの特定名称酒の製造量が増えています。
また、福岡は農作物に恵まれており、いろんな原料を使った焼酎が造られています。米・麦・そばに加えて、全国的にも有名な胡麻焼酎やにんじん焼酎、八女名産の玉露を使った緑茶焼酎。個性豊かに多種多彩な原料で醸されるのもまた、福岡の焼酎の魅力です。その他、地元のぶどうやフルーツから特産のワインも造られています。

福岡のお酒を楽しむことができるイベント

  • 城島酒蔵びらき

    城島酒蔵びらき

    九州最大級のお酒のイベント「城島酒蔵びらき」。メイン会場で行われる「城島の酒飲みくらべ」や「角打ち」をはじめ、城島地区の日本酒蔵元でも様々なイベントが行われ、シャトルバスに乗って各酒蔵を巡りながら、新酒を味わうことができます。

    「2025年 城島酒蔵びらき完全ガイド」記事はこちら
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  • 城島郷 酒街道をゆく

    城島郷 酒街道をゆく

    無料シャトルバスに乗って、蔵元めぐり。城島町の街並みと「城島の酒」を心ゆくまで堪能できる2日間です。ゆっくりとご自分のペースで酒蔵を巡ってください。各蔵元では塗枡も販売いたします(500円)。

    【参加蔵元】
    池亀
    筑紫の誉
    花の露
    比翼鶴
    瑞穂錦

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  • 筑後七国酒文化博

    筑後七国酒文化博

    筑後南部の矢部川流域の伏流水で酒を造る9つの蔵元が結集!新酒をはじめ43種もの地酒が勢ぞろい!!

    【参加蔵元】
    <八女市>
    後藤酒造場(藤娘)
    旭松酒造(旭松)
    高橋商店(繁枡)
    喜多屋(喜多屋)
    <筑後市>
    西吉田酒造(つくし)
    <大川市>
    若波酒造(若波)
    <みやま市>
    菊美人酒造(菊美人)
    玉水酒造(神力)
    <柳川市>
    柳川酒造(國の寿)

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  • &SAKE(アンドサケ)

    &SAKE(アンドサケ)

    日本でも有数の酒処である福岡県。そんな福岡県のお酒が一堂に会するイベントが国際センターで開催されます!単に酒と食を楽しむだけのイベントではなく「&SAKE」の名称通り福岡のお酒を通して、食をはじめ、音楽、空間や時間、そして人との出会いの素晴らしさを感じることができる場をご提供できればと考えています。また、お酒だけでなく、予約困難な飲食店の限定メニューも登場します!ぜひ、お越しください。

    「&SAKE FUKUOKA(アンドサケ フクオカ)を100%楽しむ方法」記事はこちら
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  • CHIKUHOU蔵開き

    CHIKUHOU蔵開き

    筑豊にある4つの蔵のお酒が飲み比べできる、1日限りの特別イベントが開催されます。

    特典1:スタンプラリーをして4蔵制覇した方限定「オリジナルおちょこ」プレゼント
    特典2:蔵開き限定!新酒の無料試飲
    特典3:蔵開き限定!新酒販売会開催


    <会場>筑豊4蔵
    ①瑞穂菊酒蔵(0948-22-1050)
    福岡県飯塚市天道375

    ②寒北斗酒造(0948-57-0009)
    福岡県嘉麻市大隈町1036-1

    ③大里酒造(0948-57-0059)
    福岡県嘉麻市大隈551

    ④梅ケ谷酒蔵(0948-57-0005)
    福岡県飯塚市鶴三緒1151-1

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  • 九州酒蔵びらき

    九州酒蔵びらき

    九州や全国の豊かな風土が産んだ美味しい日本酒を醸造する、選りすぐりの蔵元を一堂に集め、各蔵元やお酒の魅力を博多駅前で体験できる「九州酒蔵びらき2024」を今年も開催します。
    さらに今年は、「花酒 MONTH(ハナサカマンス)」と銘打って、長浜屋台街、福岡城さくらまつり、など福岡各地のさまざまなコンテンツ、イベントとのコラボを実施。
    福岡の春を「花とお酒」で楽しめるイベントとしてお楽しみください。

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福岡のお酒を楽しむ(特集・モデルコース)

  • 久留米・城島酒蔵びらき 完全ガイド

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  • 酒蔵・ワイナリー見学や試飲、ビール造り体験も!福岡でお酒を楽しむオトナ旅へ

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