【久留米・うきは】週末ドライブで一気に回れる!耳納エリアのおすすめスポット・ワイナリー・酒造-1

【久留米・うきは】週末ドライブで一気に回れる!うきは~耳納エリアのおすすめスポット・ワイナリー・酒造

美味しい名水に恵まれたこの地域では、お酒造りも盛んです。ご当地ワインや日本酒、焼酎などの美酒に触れ合う中で、名水の魅力も感じられるはず。酒蔵やワイナリー巡り、さらには酒宿への宿泊体験を通して、土地の恵を全身で体感し、美酒で心の栄養もチャージしませんか。

【酒造やワイナリー巡りの際の注意】
「飲酒運転は絶対しない、させない、許さない、そして見逃さない」
たとえ一口の試飲であっても飲酒です。飲酒の機会があるときは、公共交通機関を利用する、あらかじめハンドルキーパーを決めておくなど、絶対に飲酒運転をしないようにしましょう。


香ばしいゴマの風味が魅力の胡麻焼酎「紅乙女酒造」

久留米市の田主丸町。豊かな自然とおいしい湧水を誇る耳納連山のふもとにある「紅乙女酒造」。1978年創業の焼酎の酒造メーカーです。

こちらの看板商品は、世界でも珍しい「ごま」を使った「ごま焼酎」です。麦や米麹にごまを加えて熟成させる製法は、創業者の林田春野氏が導き出したもの。歴史ある蔵元へ嫁いだ彼女が、当時人気が高かった洋酒に比べて酒の地位が低いことを受けて、「誰もが憧れる洋酒にも負けない、香り高い酒を造る」との思いで試行錯誤し、ごま焼酎・紅乙女を生み出したのだそうです。


敷地内の「耳納蒸留所」は見学することができます。まず案内されるのが「アランビック棟」。創業当初にフランスから輸入したコニャックの蒸留器「シャラント式アランビック」の姿を見ることができる建物です。現在も限定品などの製造の際に使われる、現役の蒸留器。上品でレトロな姿に見惚れてしまいます。

そして、さらに奥へ進むと「森の貯蔵庫」へ。緑に囲まれ、童話の世界に出てくるチャペルのような、三角屋根の素敵な貯蔵庫です。


中には、ズラリと並ぶ樽。紅乙女酒造の焼酎は、蔵で長期間、熟成を行うのが特徴です。フレンチオークをはじめとした樽で熟成することで、樽の香りが焼酎へと移り、より上品な味わいをつくりだすのだそう。入った途端に、ふんわりと焼酎の香りも感じられます。創業者の春野さんの感性なのか、所々に美しいステンドグラスが施されています。これらも、ここで眠る焼酎たちに彩りを与えているかのよう。こんな素敵な写真(写真1枚目)も撮ることができます! 貯蔵庫内に撮影スポットや撮影方法のアドバイスの掲示があるので、ぜひ思い出の一枚を素敵に残してみましょう。


蒸留所見学でお酒の知識を頭に入れたら、直売所へ。こちらには、ごま焼酎「紅乙女」をはじめ、麦焼酎や日本酒、リキュール、おつまみなどが販売されています。せっかくなので、試飲で風味を試してから選びましょう! 特に、本格麦焼酎「樽」シリーズは、フレンチオーク樽、シェリー樽、桜樽など、樽の種類によってそれぞれ風味の個性があるので、お気に入りの1本をしっかり探ることができます。さらに、この直売所限定酒「樽熟成 量り売り」も注目です。なんと、樽から直接、瓶に注いで購入することができます。ちょっとした非日常体験です。


また、直売所では、フルーツの里として有名な隣町・うきは市の果物を使ったドリンクやソフトクリームも楽しめます。写真の「サンデー」は、うきは市産のイチゴのピューレがたっぷりかかった、フルーツそのままの甘みが楽しめる一品。さらに、季節のフルーツドリンク(期間限定)も人気です。お酒が飲めなくても、地のものの美味しさをしっかり堪能できます。


さらに、敷地内にはお食事処「水縄茶寮(みのうさりょう)」も。安土桃山時代の古民家を移築した茅葺き屋根の古民家で、昔ながらの田舎料理を楽しめます。釘一つ使わず造られているという古民家の梁や柱、囲炉裏などを眺めているだけでも、心癒やされます。


巨峰開植のまちのワイナリー「巨峰ワイナリー」

巨峰の栽培がはじまった場所、久留米市田主丸町の森の中に、ワイナリーがあります。その名も「巨峰ワイナリー」。世界でも初めて巨峰を使ったワインを製造したワイナリーです。

巨峰の一大生産地である田主丸でどうしても生まれてしまう、規格外の巨峰を使ってワインを造ろうと、1972年にワイナリーを開いたのが始まり。現在は、近隣の巨峰農園や自社農園の巨峰を使用して製造しています。ワイン用に栽培されたブドウではなく、果肉が多い巨峰をワインにするのは、独自の技術が必要なのだそう。その技術を応用し、巨峰だけでなくさまざまなフルーツのワインも生み出し、人気を集めているそうです。


ワイナリー内は自由に散策できます。ぜひ見学しておきたいのが、地下貯蔵庫です。秘密の洞窟のような通路が地下に伸びる空間。年代を遡りながら、古い貯蔵ワインが並ぶ姿を見ることができます。


この扉の中にあるのは、世界最古とされる巨峰ワイン。同社の創業当初に造られたワインが、いまだ貯蔵庫の中に眠っています。

さらに、敷地内には森が広がり、のどかな散策路がつくられています。森林浴気分でのんびりお散歩ができる空間です。散策路からは巨峰畑も望むことができます。1haの敷地の巨峰畑を有しており、耳納連山の豊かな自然に恵まれた環境のなかで、生き生きと実りゆく巨峰の姿も楽しめます。


ゆっくり散策を楽しんだら、直売所「森のショップ MINOU」へ! 巨峰ワインやフルーツワイン、おすすめのおつまみなどが一堂に揃います。やはりチェックしたいのが、巨峰葡萄酒。ルージュ、スウィート、ドライの3種類があります。風味は、普通のワインよりもスッキリした飲み口で、日本酒に近い風味。和食にも合うと評判です。さらに、巨峰葡萄酒を作る過程で生まれる「ワインの赤ちゃん」も。巨峰葡萄酒とはまた違う、果汁っぽさの残った風味です。あまおう、キウイ、ブルーベリー、甘夏、柿、マンダリンなどのフルーツワイン・スパークリングワインも種類豊富です。いずれも、試飲してその美味しさを確かめてみるのがおすすめです。


また、ショップでは、ソフトクリームが乗った濃厚な巨峰ジュースも楽しめます。夏季には巨峰ソフトクリームや巨峰ジェラートも登場するので、巨峰のおいしさをたっぷり堪能しましょう!

 


敷地内には、同ワイナリーのワインを地元の食材と共に楽しめるカフェレストラン「森のレストラン ホイリゲ」も。筑後平野を見渡せる絶景の中で、巨峰葡萄酒やフルーツワインと料理とのマッチングを楽しめますよ。散策気分でゆっくり時間を過ごせるワイナリーで、果物の恵みとの出会いを楽しんでみてくださいね。

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巨峰の開植の地「田主丸(たぬしまる)」-1

巨峰の開植の地「田主丸(たぬしまる)」

久留米市田主丸(たぬしまる)町は、巨峰の開植の地、巨峰園の発祥の地として知られています。昭和30年に、田主丸の農民の有志によって立ち上げられた「九州理農研究所」にて、未だ全国で成功例がなかった巨峰の栽培を決意。昭和32年に田主丸で巨峰の苗200本を植え付け、3年後に見事、実ったことが、巨峰栽培の始まりです。そんな田主丸で楽しむことができるぶどう狩りをご紹介します。

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蔵元の中に泊まれるお宿「うきは酒宿 いそのさわ」

うきは市にある「いそのさわ」。1893年創業、1世紀以上、日本酒を造り続けて来た、歴史ある蔵元です。耳納連山と阿蘇山の伏流水を水源とした天然水が巡り、名水の郷として知られるうきは市。この名水を仕込み水としてふんだんに使い、厳選した米と酵母で造られる日本酒は、各所で高い評価を受けています。純米酒「駿」をはじめ、酵母の自然な色を残したにごり酒「うきは」や、吟醸焼酎「中洲」、大分県日田市大山町の梅を使った「朝摘み梅酒」など、バラエティ豊かな商品展開も人気です。


そして、この「いそのさわ」でもう一つ、近年注目を浴びているのが、築約130年の蔵元の中に泊まれるお宿「うきは酒宿 いそのさわ」です。かつておかかえの杜氏が住んでいたという家屋の2階を、まるごと客室に。「酔人(よいびと)の酔人による酔人のための宿」として、他にはない滞在体験ができると話題です。というのも、ここでは、宿泊客は酒米。チェックイン(精米)からチェックアウト(出荷)まで、日本酒のように心身を磨き熟成させていきます。


なんと敷地内には、サウナスペースが備えられています。実際の醸造タンクに作られたシャワー(洗米)ののちに、サウナ(蒸米・浸漬)を楽しめます。酒樽で作られたバレルサウナではロウリュができ、本格的なサウナ体験ができます。この空間を貸切で使える贅沢!

水風呂も醸造タンクの中。中はブルーの空間。日本酒を造る仕込み水と同じ水が使われています。そしてゆっくり外気浴。酒蔵の中で整う体験は、なかなかにレアです。酒粕石鹸や酒粕化粧水、サウナ後の酒粕スムージーなど、お酒尽くしのサウナ体験は、酒宿ならでは!


母屋2階を丸々使った客室は、昔ながらの和の佇まいを残しつつも、随所に過ごしやすさへの配慮や遊び心を配した空間が魅力。広い畳の部屋は31.5畳もの広さ。さらに、フローリングの小上がりもあります。昔のタンスをリメイクしたクローゼットは、中におこもりできる空間。秘密基地のようで、童心を蘇らせてくれるポイントです。昔の調度品がそのまま残されているほか、新酒の完成を伝える杉玉をモチーフにした照明や、升で作った照明など、酒蔵らしいデザインのインテリアにも心引かれます。


そして宿泊客は、部屋に備えてある「いそのさわ」の日本酒を思うままに飲むことができます。セラーにズラリと揃うこだわりの銘酒を、心ゆくまで飲み比べましょう。うきはの食材をたっぷり使った食事を楽しみ、酒蔵自慢の酒と楽しい会話に酔いに酔って、なんとも心がほぐされる大人の宿泊体験を、存分に堪能できそうです。


事前予約で酒造見学も可能

また、「いそのさわ」では事前予約をすれば酒造見学も可能です。実際に酒造りに関わるスタッフさんが、敷地内を巡りながら製造工程を丁寧に教えてくれます。お酒がどのように造られているかを知ると、さらにおいしく感じられそうです。心身の奥底から、そして脳内の知識の引き出しまで、「いそのさわ」のお酒にひたる経験はいかがでしょうか?

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久留米・城島の酒蔵巡り-1

久留米・城島の酒蔵巡り

筑後川の豊かな水、美しい大粒の筑後米、芳香を放つ日田杉、愛情こまやかな三潴杜氏の技量、水運の便利さなどの環境に恵まれている「城島」(久留米市城島町・三潴町を中心とする地域一帯)は、古くから酒造りが盛んな地域。兵庫の灘・京都の伏見・広島の西条とならぶ酒どころとして有名でした。現在も旭菊酒造、池亀酒造、筑紫の誉酒造、花の露、比翼鶴酒造、萬年亀酒造、瑞穂錦酒造、杜の蔵の8蔵がそれぞれ個性豊かな日本酒を造り続けています。毎年11月には「城島郷 酒街道をゆく」、2月には「城島酒蔵びらき」のイベントも一帯で開催され、多くの観光客が訪れています。(写真は「杜の蔵」)

久留米・城島酒蔵びらき 完全ガイド

このエリアのそのほかのおすすめスポット

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    「あじさい寺」として親しまれている龍護山千光寺(曹洞宗)。耳納北麓の山辺道(旧日田街道)沿い、宮園地区から山閧の入ったところにあり、例年、あじさいの開花時期に合わせて、7,000株のあじさいが楽しめる「あじさいまつり」が開催されます。

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    道の駅くるめ

    毎朝、地元で採れた新鮮、安心、安全な旬の農産物がたくさん並びます!農産物の品揃えや出荷量は県内でもトップクラス。農産物以外にも、弁当、菓子、漬物など手づくりの加工品や地酒、久留米ラーメン、久留米絣など特産品も販売しています。

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    久留米市世界のつばき館

    古くからツバキの生産が盛んな久留米市草野地域の特性を生かし、ツバキの起源である原種ツバキをはじめ、世界のツバキを収集・展示する施設です。ガラスハウスでは貴重な原種のツバキ100種類以上、ツバキ庭園では久留米つばきなど50種、160本を鑑賞できます。

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    山辺道文化館

    久留米市の東部、耳納北麓に広がる草野の伝統的町並みの中にある建物で、病院として使われていました。建築年代は久留米市花畑で建設中であったものを大正3年(1914年)に草野町に移築し、完成されたといわれています。九州地区でも珍しい大規模な木造洋風2階建は堂々としており、内部にも繊細なデザインを用いるなど優れた建物と評価されています。

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    久留米市立草野歴史資料館

    久留米市草野歴史資料館の建物は国の登録文化財で、明治43年(1910年)7月、「株式会社草野銀行本店」として着工、明治44年(1911年)に完成したもので、和洋折衷の均整のとれた様式です。唐草紋をあしらった門扉や垣棚などのデザインは、旧三井郡の中心地として栄えていた草野人の先進文化吸収への自信を表すものとなっています。 

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    筑後吉井白壁の町並み

    筑後吉井エリアは、江戸時代に宿場町として栄えました。明治の初期までに3回の大火に見舞われ、人々は土蔵造りなどの家構え、家造りに工夫を凝らし、火災から家を守りました。その後、この地域の約250軒の建造物が国指定重要伝統的建造物郡保存地区に指定され、今でもその景観を残しています。毎年2月15日~4月3日に開催される「筑後吉井おひなさまめぐり」の時期には多くの人が訪れます。

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  • 浮羽稲荷神社

    浮羽稲荷神社

    山に沿って続く色鮮やかな赤い鳥居を登ると、そこは素晴らしい景色が一面に広がるビュースポット!天気がよければ、原鶴温泉や遠くは甘木方面を見渡すことができます。春は桜の名所としても知られています。

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【福岡県は飲酒運転撲滅に向けて取り組んでいます】

「飲酒運転は絶対しない、させない、許さない、そして見逃さない」
たとえ一口の試飲であっても飲酒です。飲酒の機会があるときは、公共交通機関を利用する、あらかじめハンドルキーパーを決めておくなど、絶対に飲酒運転をしないようにしましょう。


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