「巨峰開植のまち」久留米市田主丸でぶどう狩り!最適な時期はいつ?種類もご紹介!
田主丸は巨峰開植の地
久留米市田主丸(たぬしまる)町は、巨峰の開植の地、巨峰園の発祥の地として知られています。昭和30年に、田主丸の農民の有志によって立ち上げられた「九州理農研究所」にて、未だ全国で成功例がなかった巨峰の栽培を決意。昭和32年に田主丸で巨峰の苗200本を植え付け、3年後に見事、実ったことが、巨峰栽培の始まりです。さらに、当時はなかった「観光農園」として観光客がブドウ狩りを行うというスタイルが生まれたのも、田主丸。そのような歴史を持つ土地には、今も魅力的な観光農園が数多くあります。
10種類以上のぶどうを楽しめる!
久留米市田主丸町は、巨峰開植のまち。耳納連山や筑後川など豊かな自然に恵まれ、様々なフルーツの果樹園も多くある地域です。その中でも、たくさんの種類のフルーツ狩りができると話題の場所が、「中野果実園」です。
「中野果実園」は約3万平方メートルの敷地を持ち、ぶどう、柿、いちごの果物狩りが体験できます。
ぶどう狩りの季節はいつ?
ぶどう狩りは、7〜9月頃に楽しむことができます。こちらのぶどう狩りの一番の魅力は、その品種の多さ。巨峰をはじめ、安芸クイーン、シャインマスカット、竜宝、レッドクイーンなど、10種類以上のぶどうを狩ることができます(時季により品種は入れ替わります)。
実は、栽培しているだけのものまで含めると、52種類ものぶどうがこちらで育てられているんだとか。「父が研究熱心で、いろんな苗を植えているんですよ」と教えてくれたのは、同園の中野正二さん。3代目として、お兄さんとともにこちらの果実園を営んでいます。
根強い人気の巨峰は7〜9月頃まで。この数年、注目されているシャインマスカットに加え、同園では安芸クイーンも人気だとか。赤ぶどうらしい芳醇な甘みが魅力だそうです。
そして、多くの人がこちらのぶどうを目指して訪れる理由が、やはり味のおいしさ。土作りから徹底してこだわり、有機肥料も種類の選定や使用時期まで徹底管理して栽培しています。農薬は極力使わず、代わりに手間暇をかけて枝葉の手入れや虫の駆除を徹底。一粒一粒にその品種らしい甘みと風味の乗った果汁が詰まった、珠玉のぶどう達に育て上げています。
こちらのぶどう狩りは、入園無料。買ったぶどうの重さに応じた料金になります。「種類が多すぎて、味の違いが気になる」という人は、試食した上で狩ることもできるので、スタッフにお声がけしてくださいね。
Column
▲写真提供/中野果実園
柿狩り・いちご狩りも楽しめます!
さらに、11月には富有柿の柿狩り、1月〜5月上旬にはいちご狩りが楽しめます。いちごは地の栄養をたっぷり受けられる土耕栽培で有機肥料使用、遺伝子組換え技術不使用で、環境への負荷も少なく育てられています。ここで楽しめるのは、福岡のブランドいちご「あまおう」。無農薬なのでそのまま食べることができ、時間制の食べ放題を楽しむことができます。
中野果実園
お祖父さんが植木苗栽培の一角でブドウの苗を植え始めたのが、中野果実園の始まり。今は3代目の勝英さんと弟の正二さんが、ともに農園を守り、拡大させています。田主丸の自然の恵みを活かしながら、安心安全にこだわって丁寧に育てている果物の味わいを楽しみに、県内外、海外からも多くの人が訪れています。
中野果実園
住所:福岡県久留米市田主丸町石垣343
TEL:0943-72-2967、080-8853-1864
営業時間:9:00〜17:00
定休日:不定(フルーツ狩りのスケジュールによります)
駐車場:あり