久留米・うきは・朝倉の花スポット 3選-1

久留米・うきは・朝倉の花スポット 3選

美しい花々や植物を目で見て、その香りに触れる…。花と緑に恵まれたこのエリアには、五感を揺さぶり記憶に残る景色を楽しめるスポットや、美術館・カフェ・お花屋さんなどがあります。美しいものに触れるなかで感性を磨き、心癒やされる旅を楽しみませんか?


春も秋もバラが楽しめる!石橋文化センター

久留米市の市街地の中に、豊かな自然やたくさんの花々を心ゆくまで堪能できるスポットがあります。それがここ、「石橋文化センター」。「ブリヂストン」の創業者・石橋正二郎氏より市に建設・寄贈された、複合文化施設です。「世の人々の楽しみと幸福の為に」との石橋氏の言葉が記された門から入ると、目に留まるのは色とりどりの花々。こちらの敷地は約6万6千平方メートル。その広い園内の花壇や庭園内で、季節ごとにさまざまな花や木々が整えられ、訪れる人の目を楽しませてくれます。

なかでも一番の見所が、5月頃と11月頃にシーズンを迎えるバラです。こちらのバラ園には、全部で約400品種、2,600株ものバラが植えられているそうです。ちょうど訪問した時は、秋バラが真っ盛りでした。正面のバラ園の中央にあるペリカン噴水と花とのコントラストも見事です。ちなみにこちらの噴水、1977(昭和52)年までは、多くの子どもが遊ぶプールだったそう。当時のままのペリカン像が残されています。


季節ごとの魅力

同じバラでも、春は花の数が多かったり、秋は香りや色が強かったりと、季節ごとに違った魅力で楽しませてくれるそうです。庭園スタッフにより毎日お手入れされているバラは、美しくてフォトジェニック!写真を撮る手が止まりません。

さらに、より深くバラを楽しめるのが、入口から少し奥の方にある「香りのバラ園」。その名の通り、香りが強い品種を集めたゾーンです。他にも、有名人の名が付いた「著名人のバラ園」や「睡蓮とバラの庭」など、バラ愛好家も楽しませる趣向を凝らしたゾーン分けが施されています。
 


バラ以外にも、ウメ(2月中旬〜3月)、ツバキ(3月)、サクラ(3月下旬〜4月上旬)、チューリップ(3月下旬〜4月中旬)、アジサイ(6月)、ハナショウブ(5月下旬〜6月中旬)と、季節ごとに見ごろの花々が来園者を迎えます。

さらに、園のあちこちでは、さまざまな花がふんだんに咲き誇る花壇も楽しめます。イングリッシュガーデンやハーブなど、テーマに応じて整えられている花壇は各所に20ヵ所。その絶妙な美しさを目当てに訪れる愛好家も多いそうです。


秋は紅葉も!

秋は紅葉の趣もあります。日本庭園近くの東屋(あずまや)周辺で、苔むした雰囲気と共に楽しめます。園内を歩いて気付くのが、さまざまな植物が自然のままの姿で在ること。これも、石橋氏が自然のありのままの姿を好んでいたことから、あえて手を加えすぎない形で手入れされているそうです。自然の造形美を楽しめて、創造性も膨らむ雰囲気です。

竹林や森の中など、散策路の景色もさまざま。散歩や森林浴気分でゆっくり楽しめます。久留米市の市街地の中であることを忘れてしまうほどの豊かな自然に心癒やされるひととき。


白鳥と出会える「白鳥の池」もぜひ見たいスポット。取材時は日本庭園が広がる「楽水の池」にも白鳥が泳いでいました。


敷地内にある「久留米市美術館」

こちらは、ブリヂストン創業者・石橋正二郎氏が久留米市に昭和31年に建設、寄贈した「石橋美術館」が前身。久留米や九州ゆかりの近代洋画の体系的コレクションを目指しています。

美術館をバックにした花しょうぶ園や白鳥の池の長めは、美しい映えスポットです。また、美術館内の休憩テラスからも、庭園を一幅の絵のように楽しむことができます。


新たなインスタ映えスポット!くるめブーゲンの森

久留米市に、2023年4月に登場以来、SNSなどで話題を集めつつあるという隠れフラワースポットがあります。それがここ、「くるめブーゲンの森」です。場所は住宅街の中。こんな場所に、花を楽しめる施設があるのかと不思議に思いながら、入口ゲートをくぐり中に入ると、広い温室の中いっぱいに、南国の花・ブーゲンビリアが咲き誇っています。見渡す限りの美しい緑と花々。一瞬で異世界に飛び込んできたような感覚です。


こちらでは、常時室温10 度以上に保たれた温室の中に、約20種200株ものブーゲンビリアが栽培されています。同園の会長が、若い頃に熊本県天草地域の温泉でブーゲンビリアの花の美しさに感動した記憶から、あのように花で人を癒し感動させられる場所をつくりたいと、この「くるめブーゲンの森」を手掛けたのだそうです。
 


園内を案内してくれた取締役の小山さんは、「写真映えするスポットも多く、SNSなどで拡散いただいているようです」と反響の大きさを教えてくれます。このように花のアーチの中で撮影できたり、段ボールで作られた「KURUME」のモニュメントで記念撮影もできます。園内のブーゲンビリアは常時、丁寧にお手入れされており、選定された花びらが絨毯のように地面に敷き詰められています。どの目線の高さにも花の美しさがあって、とにかくフォトジェニックです。


「こんな撮り方もできますよ」と小山さん。ブライダルの前撮りやポートレート撮影に訪れる人も多いそうです。ブーゲンビリアがもたらす世界観の美しさに多くの人が魅了され、カメラを手に何度も足を運ぶ写真愛好家の方もいるそうです。園内をのんびり散策したり、写真撮影を楽しんだり、園内のベンチに佇んでぼんやりとくつろいだり…。思い思いの過ごし方で、南国の花を楽しめるスポットです。


ハウスの外にも寛ぎスポットがあります。「沖縄家庭料理 綾門」も併設。本場沖縄料理のプレートランチ(写真・メイン料理を沖縄そばに変更も可能)や、チュロス、タコスなどの軽食メニューを楽しめます。


さらに、源泉かけ流しの足湯も! 温室のビニール越しにブーゲンビリアの花を楽しめるようになっています。身も心も癒やされながら、ゆっくりお花を楽しむ時間を過ごしましょう。
随時、イベントも開催されているので、Instagramで最新情報をチェックしてみてくださいね。
 


花屋ベザレル

オシャレスポットの宝庫、うきは市。その耳納山の麓にあたる山の中に、わざわざ立ち寄りたいお花屋さんがあります。それがここ、「花屋ベザレル」です。少し細い山道を登って辿り着くこちらのお店。一歩入ると、普通のお花屋さんとは少し趣の違う、アートな空間が広がっています。

店主であるフラワーアーティスト・杉聡彦さんが、その感性を存分に発揮し創りだしたブーケ、スワッグ、リースなどのフラワーアレンジメントをはじめ、ドライフラワーや花材などを素材にしたオブジェや絵画などのアート作品が揃います。といっても、肩肘張って観る雰囲気ではなく、ほっこり居心地の良い店内です。


少しビンテージ感を感じるような大人っぽいテイストが持ち味の、杉さんの作品。絶妙なバランスと少しの遊び心が宿るアレンジメントの数々は、1つ1つ見入ってしまう魅力を放っていて、ついつい目移りしてしまいます。イラストや絵画も手掛ける杉さん。お花と絵とが創り出す世界観に触れるだけでも、感性がくすぐられるかのようです。


そして、切り花やドライフラワーの販売もあります。こちらも杉さんのセンスが光るセレクト。普通のお花屋さんではお目にかかれないような、珍しい外国の花も揃っています。未知のお花との出会いを楽しめるのも、この花屋さんの魅力です。展示してある作品を購入したり、その場でオーダーしてブーケやスワッグを作ってもらうのも素敵です。予算に応じて、好みのテイストをヒアリングして世界に一つだけのアレンジをオーダーメイドしてくれます。ドライフラワーで作ってもらえば、ずっと飾って残せるので、お出かけや旅の思い出をお花に込めて持ち帰るのもいいですね。

自然の中にある、たくさんのお花とアートの空間。少し特別な時間をゆっくりと過ごせる花屋さんです。同店では定期的に、ブーケやリース作りなどのワークショップも開催しているので、自分の手で作ってみたい方はぜひ、Instagramの情報をチェックしてみてください。


花屋ベザレル

住所:福岡県うきは市吉井町鷹取1458-7 
TEL:0943-76-5660(090-6290-9550)
営業時間:8:00頃~17:00頃
定休日:不定休
駐車場:あり(普通車5台)
Instagram:@bezaleel_flowershop

Column

秋に絶対、訪れたい、圧巻のコスモス園-1

▲写真提供/キリンビール福岡工場

秋に絶対、訪れたい、圧巻のコスモス園

毎年、秋のシーズンになると、多くの人が花を目当てに集まるスポットが朝倉市にあります。それが、キリンビール福岡工場です。もともと、1998年にビール大麦の試験圃場としての役目を終えた土地に、「地域の方に楽しんでいただこう」とコスモスを植え始めたのが、その始まり。今では、サッカーコート10個分にあたる約7万㎡のキリン花園に、約1,000万本のコスモスを咲かせ、約20万人の方が訪れる朝倉エリア最大の観光スポットとなっています。朝倉の魅力を知っていただけるよう地域の方々と連携してキリンコスモスフェスタを開催しています。コスモスの開花状況、イベント情報などは公式インスタグラムでも発信しています。

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