1泊2日で楽しむ久留米エリアの温泉と日本酒

慌ただしく移動に追われるのではなく、ゆっくり滞在してリフレッシュしたい人におすすめの旅の提案。せっかくだから、ただ泊まるだけではなくプラスαの体験を楽しんで、心身の奥底から癒やされるリトリートの旅を楽しみませんか。

天然田園温泉ふかほり邸

広大な筑後平野が広がる久留米市三潴（みづま）町。その中に「天然田園温泉ふかほり邸」はあります。4,000坪もの広さを持つ敷地の中に、古き良きたたずまいを残す母屋と離れ、そして美しく手入れされた庭園が見えます。こちらの母屋は、元々江戸時代から受け継がれてきた旧家「深堀邸」を移築したもの。邸宅を手放すこととなったご夫婦から、この魅力溢れる空間を多くの人に楽しんでもらえるようにと譲り受け、リノベーションを経て宿へと生まれ変わりました。

受付とロビー、食堂などがある母屋は、江戸時代から残る梁や柱を見ることができ、歴史の重みをじっくり堪能できる空間です。

全室温泉付きの「離れ」は別荘のようなプライベート空間

母屋を抜けて奥へ進むと、広々とした庭にいくつかの建物が見えてきます。これらは「離れ」のお宿。1棟1棟が部屋というより「家」のようなしつらえで、全室に温泉付き。周りを気にすることなく、広い空間でゆったりとやすらぎの時間を過ごすことができます。

「なぎ」は、119平方mの敷地に最大8名が宿泊できる、最も広い離れ。ナチュラルモダンの落ち着いた雰囲気で、グループでの宿泊や3世代での利用にもオススメです。この「なぎ」のみ、部屋で食事をいただくことができます。リビングとは別に食事専用の部屋があるなんて贅沢！（「なぎ」以外の部屋は、母屋の食堂での食事となります）

さらに、「なぎ」にはプライベートテラスと庭があり、バーベキューも楽しめます。まるで別荘に遊びに来たかのようですね。

「離れ」にはすべて、内湯と露天湯が付いているので、天然温泉を貸し切りで堪能することも可能です。源泉かけ流し、PH9.7のアルカリ性でとろみのある美肌の湯。お肌にうれしい泉質で、ポカポカ感がじっくり残るのも魅力です。

全5室の離れは、和洋室、モダン、アジアンなど、それぞれ趣が異なるデザイン。まるで自分の家を選ぶかのように、お気に入りの部屋を見つけてくつろぎましょう。

母屋の2階に、もう1つの宿泊室「むくろじゅ」があります。古民家の趣を感じるインテリアも魅力ですが、温泉に加えて、なんとサウナも完備！　サウナの隣には温泉と水風呂の半露天風呂があり、サウナ愛好家にも嬉しいかぎり。レトロな空間の中で「整う」ことができます。

各部屋の温泉とは別に、宿泊者だけが利用できる大浴場もあります（朝のみ開放）。内湯と露天湯があり、筑後平野ののどかな田園風景を眺めながら、個室の温泉とはまた違う開放感を楽しめます。

滋味あふれる自然食会席料理で心身ともに癒される

写真提供／天然田園温泉ふかほり邸

こちらで楽しめる食事にもまた、特別なこだわりが込められています。無農薬野菜や無添加のものなど、地元の食材をふんだんに使って丁寧に作られた自然食会席料理と、土鍋で炊いた雑穀ごはん。心も体も奥底から健やかに癒してくれるような食事は、人気のポイントの１つです。

とにかく広い敷地内、「離れ」にこもるのもいいですが、居場所もたくさんあります。庭園を散策するもよし、母屋のロビーでのんびり景色を眺めるもよし。さらに、敷地の一角には「小さな図書館」もあり、ちょっとこもって読書に熱中したり、映画のDVDを楽しむのもまた、豊かな過ごし方です（DVDは宿泊する部屋に持ち帰っての視聴もできます）。こちらでは、お宿を営む会社が製造・販売している雑穀焼酎の飲み比べもできます。

2024年で15周年を迎えるのを機に、敷地内にはカフェやバー、ショップなどがオープンする予定です。さらに楽しみ方の幅が広がりそうです。周りから切り離された非日常の空間の中で、特別なステイを楽しめる「ふかほり邸」、ぜひ心と体を癒やしに訪れたいお宿です。

天然田園温泉ふかほり邸
住所：福岡県久留米市三潴町西牟田6552
TEL：0942-54-6681
営業時間：宿泊／チェックイン15:00、チェックアウト11:00
駐車場：あり

天然田園温泉ふかほり邸公式サイト

　「杜の蔵」で日本酒の飲み比べ体験

「ふかほり邸」から車で約5分の場所にある酒蔵「杜の蔵」。こちらの敷地の一角にある「杜の離れ」では、同社が誇る日本酒の飲み比べを楽しむことができます。

三潴町を含む城島地域は古くから酒造りが盛んで、兵庫の灘・京都の伏見・広島の西条と並ぶ酒どころとして有名な土地。現在も10を超える酒蔵が残っており、その1つが「杜の蔵」です。1898（明治31）年に酒粕焼酎で創業し、その後日本酒や他原料の焼酎づくりも始めたという歴史があります。「現代の食事と合う日本酒造り」をテーマとしており、辛口でスッキリした飲み口の純米酒「杜の蔵」が看板商品。さらに、熟成酒「独楽蔵」や、同社のルーツでもある酒粕焼酎など、バリエーション豊富な商品が揃っています。

そんな「杜の蔵」の酒をゆっくり飲み比べてほしいと2020年にオープンしたのが「杜の離れ」。同社の母屋だった古民家の座敷を改築した、上品で落ち着ける和の雰囲気が魅力の空間です。窓の外には美しく手入れされた庭園。鯉も泳いでいます。

「飲み比べセット」（500円）は、月替わりで6種前後準備されるお酒から好みの2種（各60ml）が選べ、おつまみが付いたセット。一枚板の美しいテーブルや庭園を望むカウンター席などで、のんびり楽しめます。おつまみは地元の食材を使った手作りのものなど、試飲というにはあまりにも贅沢！つい杯が進んで、何回も飲み比べセットをオーダーしてしまう人もいるのだとか。

お酒が飲めない人は、八女茶付きで楽しめる「お菓子セット」をぜひ。写真のフォンダンショコラは、地元のパティシエが純米吟醸酒仕立てで作ったオリジナルで、ほのかな吟醸の香りとトロトロの食感がたまりません！他にも、秋月の葛を使った本葛ようかん、梅酒の梅を使った梅の実ジェラートと、酒蔵や地域の食材の魅力まで感じられるスイーツを楽しめます。

もちろん「杜の蔵」の商品の購入も可能。ここでしか買えない「杜の離れ純米生原酒」もあるので、飲み比べやスタッフさんに相談しながら、じっくり選んでくださいね。杜の蔵の歴史を紹介した展示コーナーもあり、同社の商品の魅力を丸ごと感じることができます。お酒を飲む人も飲まない人も、ゆっくり時間をかけて楽しめるスポットです。

久留米エリアのそのほかのスポット

高良大社

耳納連山の最西端、標高312mの高良山に鎮座するのが、旧国幣大社で筑後国一の宮である高良大社です。神社建築としては九州最大規模を誇る国の重要文化財。石段の上から久留米市内を一望できる絶景スポットです。

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水天宮

水天宮は全国水天宮の総本宮です。水にゆかりの社として海運守護神となり河童伝説との結びつきも伝えられ、信仰を集めました。今は安産の神様としても知られています。

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大本山成田山　久留米分院

身代り不動尊で全国的に有名な千葉県の大本山、成田山新勝寺から御分霊を招請して開山。「宝石開運門」に次いで建立された高さ62mの救世慈母大観音像は、螺旋階段で胎内を登ることができます。「地獄極楽館」も人気を集めています。

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久留米市世界つつじセンター

「クルメアザレア」の名称で世界的に知られている久留米つつじを中心に、樹齢400年以上のキリシマツツジやアメリカ・イギリスなど世界15カ国・地域から収集したつつじ1,600品種、21,000本を一堂に鑑賞することができます。

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くるめブーゲンの森

久留米市合川町の住宅街に2023年4月にオープンした観光植物園。室温10度以上に保たれた温室があり、熱帯花木のブーゲンビリアの花を一年中観賞することができます。温室そばには、源泉掛け流しの足湯も整備されています。

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久留米サイクルファミリーパーク

家族連れで気軽に遊べる自転車のテーマパークとして、久留米競輪場の東側に作られた面積約2.8ヘクタールの公園です。

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道の駅くるめ

くるめ緑花センターに隣接する国道210号沿いにある道の駅。周辺は緑豊かな景色が広がる耳納北麓です。くるめ緑花センターやハゼ並木などさまざまな観光資源に囲まれ、久留米市の新たな魅力となっています。ソフトクリームがおすすめ。

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このエリアでできる体験

久留米工房見学＆藍染体験

藍染手織の伝統的な製法を続ける織元・池田絣工房で、久留米絣の技法や歴史などの解説付きで工房見学ができます。そのあと藍甕を使って藍染体験。好みの模様や色合いでTシャツやエコバッグなど、世界に一つだけの藍染アイテムを作りましょう！

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椿オイルと櫨蝋でクリーム作り（椿紅茶の試飲付き）

多彩な椿を見学後、上質な椿オイルと櫨蝋（はぜろう）を使ったクリームづくりを体験。好きな香りのエッセンシャルオイルを加えた、無添加のオリジナルクリームを持ち帰れます。オリジナルティーのティータイムも♪

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ブルーベリー狩り（観光農園ブルーベリーの村）

自然に恵まれた環境の中で、さまざまな品種のブルーベリー狩りが楽しめます。ブルーベリージャムやオリジナルスイーツなど、お土産も充実。

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