エリア別に紹介!体験もできる福岡県の伝統工芸品
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福岡の伝統工芸品
福岡には、数多くの「経済産業指定伝統的工芸品」、「福岡県知事指定特産民工芸品」があります。春爛漫の福岡で、素晴らしい伝統工芸に触れるとともに観光も楽しんでみませんか。
福岡 -ふくおか-
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【博多張子】 祭りや祝い事など、今も博多の暮らしに欠かせない特産品民工芸品
詳細はこちら江戸中期、上方(大阪)に学びに行った御用商人によって博多に伝えられたという「博多張子」は、張子の型に和紙を貼り重ねて成形し、彩色を施した特産民工芸品。博多の行事や風習と密接に結びついており、博多どんたくのにわか面、十日恵比須の福笹の鯛飾り、初節句の虎など、祭りや祝い事に欠かせないものとなっています。
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【博多人形】繊細で優美。400年にわたって 継承される匠の技
詳細はこちら福岡藩初代藩主・黒田長政公が城を築いた際、集められた瓦職人が作った素焼き人形をルーツとする「博多人形」。緻密な彩色、白くきめ細かな肌、温かみのある表情など、繊細で優美な表現が魅力です。人気の「美人もの」をはじめ、「能もの」「わらべ童もの」など幅広いジャンルの人形があります。
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【博多曲物】ほのかな木の香漂う 筥崎宮ゆかりの工芸品
詳細はこちら筥崎宮ゆかりの工芸品「博多曲物」は杉や檜の薄い板を熱で曲げ、桜の皮で綴じ合わせて作る木工芸品。その歴史は古く、応神天皇誕生の際、胞衣筥-えなばこー(箱)として奉納されたことに始まるとも伝えられています。現在も弁当箱やおひつ櫃、茶道具などさまざまな商品が伝統の技で作り続けられています。
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【小石原焼】使うほどに魅力を増す、暮らしの中に息づく器
詳細はこちら天和2年(1682年)、福岡藩主・黒田光之が肥前伊万里の陶工を招き、窯を開いたのが始まりとされます。生活の器(民陶)として知られ、「飛び鉋(かんな)」「刷毛目(はけめ)」など小石原独特の技法による装飾、素朴で温かみのある質感が特徴。40余の窯元が伝統を守りながら多様な作品作りを行っています。
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はかた伝統工芸館
博多織や博多人形など福岡を代表する伝統工芸品を常設展示しています。企画展示では伝統工芸品の展示会などを開催。また、毎月第1~3日曜には福岡の伝統工芸を体験できる「はかた伝統工芸館 体験教室」も行われています。
体験メニューはこちらから筑後 -ちくごー
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【籃胎漆器】竹細工&漆器、熟練の技から 生まれた丈夫で美しい工芸品
詳細はこちら竹ひごで編んだ器に幾重にも漆を塗り重ね、磨いて仕上げる「籃胎漆器」。「籃」は竹かご、「胎」は素地を意味します。江戸後期、久留米藩が京都の塗物師を招いて作った堅地塗を基礎とし、明治20年(1877年)頃、塗師・川崎峰次郎らが作り出したといわれています。軽く丈夫で、盆や菓子器など実用品として長く愛されています。
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【掛川】鮮やかな色彩と滑らかな肌触りが人気
詳細はこちら400年前からい草の生産が行われていたという筑後地方。「掛川」は、筑後地方独特の織り方で織られた花ござのことで、大小の織り目の連続によって作り出される縞模様が特徴です。通常の花ござより多くのい草を使用し、太い綿糸で編むため、クッション性のある滑らかな肌ざわりが生まれます。
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【久留米絣】緻密な柄と素朴な風合い 日本を代表する木綿絣
詳細はこちら木綿の糸を麻でくく括り、藍で染めた「絣糸」を織り合わせ、緻密な柄を生み出す「久留米絣」は、1800年頃、久留米の少女・井上伝が考案した木綿の藍染め織物です。「図案つくり」、「括り」、「染め」、「織り」など約30工程を経て完成する久留米絣の伝統の技は200年以上たった今も受け継がれています。
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森山絣工房(藍染体験)
安政5年(1859年)創業。久留米絣の工程のひとつひとつを大切に継承し、伝統の技を守り続けています。藍染め体験は「括り」、「染め」、「織り」など、全ての工程が手作業で行われています。
体験メニューはこちらから筑豊 -ちくほうー
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【英彦山がらがら】優しい音色で人々の生活を守る 素焼き土鈴
詳細はこちら文武天皇が英彦山に奉納した鈴が由来とされる「英彦山がらがら」。約800年の歴史を誇る日本最古の土鈴で、古くから田畑の水の通り道に埋めて稲の「虫除け」や、家の玄関に掛ける「魔除け」とされてきました。鈴に塗られた赤色は太陽、青色は水を表しています。
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【上野焼】400年以上の歴史を持つ 遠州七窯のひとつ
詳細はこちら豊前小倉藩主・細川ただおき忠興が福智山の麓・上野に窯を築かせたことに始まり、以来、豊前藩の藩窯として栄えました。茶陶として発展したことから、上品で軽い「薄づくり」と、緑が鮮やかな「ろくしょう緑青流し」に代表される多彩な釉薬が織りなす、豊かな色合いや質感が特徴です。
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北九州 -きたきゅうしゅうー
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【小倉織】徳川家康も愛用したと伝わる なめらかな質感が魅力の綿織物
詳細はこちら江戸時代から豊前小倉(現・北九州市)を中心に作られてきた小倉織。江戸時代は武士の袴や帯、明治になると学生服などに用いられた歴史ある織物です。昭和初期に途絶えた後、昭和59年(1984年)に復元・再生されました。先染めした木綿糸を用い、経糸(たていと)が緯糸(よこいと)より密になるように織ることで現れる縞模様が特徴で、令和4年(2022年)に県知事指定特産工芸品に指定されました。
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【芦屋釜】茶の湯釡の名器 令和4年(2022年)、福岡県知事 指定特産民工芸品指定!
詳細はこちら南北朝時代(14世紀半ば頃)から筑前国芦屋津(現・遠賀郡芦屋町)で作られた鉄製の茶の湯釡。「しんなり真形」と呼ばれる端正な形や優美な文様など、茶の湯釡の名品として名を馳せました。江戸時代初期頃に一度途絶えましたが平成21年(2009年)に復元に成功。現在もその技術と芸術性が高く評価されています。
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【八朔の馬】芦屋町で300年の伝統を持つ 勇壮な藁の馬
詳細はこちら八朔(旧歴8月1日)は秋の実りを願う日本古来の行事。芦屋町には、この八朔の節句に長男の誕生を祝い、藁で馬を作って飾り、近隣に配る風習があります。藁を編み込んで作られた「八朔の馬」の背中には「元気で勇壮に育つように」との願いを込め、黒田長政などの武将が描かれた旗と人形が乗せられます。
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小倉城庭園
『小倉織に触れよう』ワークショップ
小笠原氏の下屋敷跡を復元した庭園と武家の書院を再現した文化施設。礼法に関する展示や茶の湯体験など、日本の伝統的な生活文化を学ぶことができます。そんな中で開催される織機を使用した小倉織体験ワークショップ。あなただけの「小倉織コースター」を作りませんか?
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