伝統を体感!迫力満点な福岡の祭り10選
福岡県の各地では、年間を通してさまざまなお祭りが開催されます!
今回は伝統的なお祭りやからユニークなものまで、100%楽しめること間違いなしのお祭りを一挙ご紹介します!
女の子の成長を祈る!柳川雛祭り さげもんめぐり
3月3日は、女の子の健やかな成長と幸せを願う「雛祭り」の日。女の子のいる家に、宮中の結婚式を模した雛人形を飾る伝統行事です。
福岡県の柳川地方では、雛人形とともに、色とりどりの「さげもん」を吊り下げて飾ります。さげもんとは、縁起の良いモチーフをかたどった布細工のこと。2月11日~4月3日に開催される「柳川雛祭り さげもんめぐり」の期間中に、柳川市内の商店街や観光施設で鑑賞することができますよ。3月中旬には、川下りで有名な柳川らしく、華やかな着物を着た女の子たちが船に乗る「おひな様水上パレード」も開催されます。
さげもんめぐり以外にも、福岡の各地でひなまつりイベントが開催されますよ!
840年余り続く伝統行事!博多どんたく
博多どんたくは、今からおよそ840年前に始まったとされる「博多松ばやし」を起源とする伝統的な民俗行事です。
現在では市民総参加の祭りとなり、毎年5月3日・4日に開催されます。国内外から200万人以上が参加する日本有数のお祭りとして知られていますよ。見どころの一つは、色鮮やかな衣装を身にまとった個性あふれる"どんたく隊"のパレード!福岡市中心部の明治通りを通過しながら多くの観客を魅了します。
また、市内各所に設置された舞台でも、さまざまなパフォーマンスが行われます。
鮮やかな神輿が美しい!風治八幡宮 川渡り神幸祭
毎年5月に、田川市で開催されるのが、川渡り神幸祭(じんこうさい)!
約450年前、疫病が流行した際、人々が土地の守り神である風治八幡宮(ふうじはちまんぐう)に疫病退散を祈願しました。そして無事疫病が終息し、お礼として始まったのがこの祭りです。各町内にある11台の山笠(飾りをつけた山車)が彦山川(ひこさんがわ)に入ると、山笠の上から笛が鳴らされ、若者たちが山笠を揺すります。
稲穂を模したバレンと呼ばれる5色の鮮やかな飾りが大きく揺れ、互いに水しぶきを掛け合う様子は大迫力ですよ!
太鼓の音色が美しい!小倉祇園太鼓
毎年7月に行われる小倉祇園太鼓は、400年以上続いているお祭り。小倉藩初代藩主の細川忠興が城下の無病息災を祈念し、京都の祇園祭を模して始めたとされています。山車の前後に付けた太鼓やヂャンガラ(すりかね)を叩きながら、小倉の街を練り歩く勇壮なお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
小倉祇園太鼓の特徴は、全国的にも珍しい太鼓の両面打ち。祭り期間中は小倉の至る所で太鼓の音が鳴り響くので、ぜひその独特な打法と音色にご注目くださいね!
福岡県の夏の三大祭り!300個以上の提灯が輝く戸畑祇󠄀園大山笠
北九州市の戸畑区で行われる戸畑祇園大山笠は、飛幡(とびはた)八幡宮をはじめとする三社の祭りです。毎年7月下旬の3日間にかけて、浅生(あそう)1号公園周辺で行われます。流行した疫病を鎮めるために、飛幡八幡宮の祭神に祈願し無事終息したことから、それを祝うために始まった祭りと言われています。
昼夜にかけて行われるお祭りですが、見どころのひとつは中日に行われる「大山笠競演会」!高さ約10m、12段309個の提灯を組んだ約2.5tの山車は、まるで「光のピラミッド」。太鼓や鉦の音に合わせ、約80人が掛け声とともに勇ましく担ぐ様子は圧巻です。
夏の大イベント!水の祭典「久留米まつり」
水の祭典久留米まつりは、水への感謝を込めて行われる久留米市を代表する夏の一大イベントです。
祭り期間中の8月3、4日には、市内のメインストリートである明治通りが歩行者天国となり、パレードやストリートパフォーマンス、太鼓響演会など様々なイベントが行われます。中でも祭りのクライマックスとして行われるウォーターイルミネーションは圧巻の迫力で、会場は訪れた人々の熱気に包まれます。
5日には約350年の歴史がある筑後川花火大会が開催され、例年約18,000発の花火が祭りのフィナーレを飾ります(※状況により、日程や発数は変更の可能性あり)。
博多三大祭り「筥崎宮 放生会」とは?
福岡市東区にある筥崎宮で行われる放生会(ほうじょうや)は、春の博多どんたく、夏の博多祇園山笠と共に、博多三大祭りの一つに数えられています。
放生会は、万物の生命を慈しみ、秋の実りに感謝するためのお祭りで、筥崎宮で最も重要な神事として1000年以上も続いています。毎年9月12日~18日の7日間行われ、参道にはお化け屋敷や射的など約500軒もの露店が立ち並び、連日多くの人々が訪れます。
高さ10mの柱で行う舞は必見!豊前神楽
神楽(かぐら)とは、五穀豊穣などを祈って神様に捧げる踊り。豊前神楽は神話を題材にしたものが主体で、中でも鬼の姿をした神の使者が登場する演目が多いのが特徴です。福岡県北東部に位置する2市5町の地域を中心に30を超える団体が活動し、大切な文化を守り継承しています。
そのひとつ、豊前市では、毎年9月から12月にかけて市内60か所余りの神社で神楽が奉納され、期間中は深夜まで太鼓や笛などの音が響きわたります。嘯吹八幡(うそぶきはちまん)神社で毎年10月13日に行われるお祭りでは、10mもの高さの柱に登る神楽が奉納され、観客を圧倒しますよ!
豊前神楽は春(3月~5月)にも行われ、秋の五穀豊穣に代わり、豊作祈願が行われます。
顔が真っ白!?豊作を願うおしろい祭り
朝倉市にある大山祇(おおやまずみ)神社のおしろい祭りは、300年以上も前から行われている伝統行事で、毎年12月2日に開催されます。
粉状にした新米を水で溶いたおしろいを顔に塗り、無病息災と豊作を神に願います。さらに、おしろいのつき具合で翌年の農作物などの育ち具合いを占う、全国でも類のない珍しい風習です。このおしろいは家に帰るまで落としてはいけない習わしがあり、火の中に入れると火事になり、帰って牛馬の飼料に混ぜて飲ませると無病息災にご利益があるといわれています。
朝倉市には豊かな自然と名湯の原鶴温泉もあるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
古くから行われている伝統的な祭りは、今でも地域の人々によって受け継がれています。
交流を楽しみながら、福岡県に根付く大切な祭りを、ぜひ体感してみませんか?