“幻の魚”エツとは?銀色に輝く初夏の風物詩-1

“幻の魚”エツとは?銀色に輝く初夏の風物詩

筑後川の夏の風物詩・エツ。国内では有明海にしか生息しない希少な魚で、漁ができるのも1年のうちわずか3カ月足らず。なかなか目にする機会がないかもしれませんが、地元では刺身はもちろん、煮つけや天ぷら、寿司などさまざまな料理で楽しめる郷土の味です。そんな“幻の魚”エツの魅力を紹介します!


5月1日解禁!

エツは海水と淡水が混ざった汽水域に生息するカタクチイワシ科の魚で、国内では筑後川河口域を中心とした有明海でしか見られません。

漁の解禁期間は、産卵のために海から川へと遡上してくる5月~7月のみ。流域の大川市や久留米市では、解禁日の5月1日に豊漁と漁の安全を祈願して感謝祭や神事が行われます。

Column

大川市の「えつ伝承碑」-1

大川市の「えつ伝承碑」

大川市若津の渡船場跡にある「えつ伝承碑」。筑後川を挟んで若津と諸富(佐賀県)に残る伝説にちなんで建てられています。その伝説とは…

昔、旅の僧が筑後川を渡る際、渡し舟の船頭に払うお金がなく困っていたところ、貧しい漁師が対岸まで渡してあげました。そのお礼に僧が近くに生えていたアシの葉を川に投げ入れると、たちまちエツに姿を変えたというもの。実はこの僧は弘法大師空海だった…と伝えられています。そう思って見ると、細長いエツの姿はアシの葉の形によく似ているかも?


エツ料理を食べに行こう!

淡白でさっぱりとした味わいのエツは、刺身や寿司、天ぷら、唐揚げ、煮つけなど、さまざまな料理で楽しめます。筑後川に浮かべた漁船の上で、観光客などに獲りたてのエツをすぐに調理して供することも。初夏の味覚をぜひ堪能してください!


エツ料理のお店
【大川市】
・料亭三川屋 0944-87-3155
・きよ家 0944-87-5157
・福喜 0944-86-5062
・船頭寿司 0944-86-3665
・玉寿司 0944-86-2800
・割烹まさ 0944-87-4615
・新美勢本店 0944-86-2643

【久留米市】
・えつの豊 0942-62-2320  
・海鮮寿し処たか山 0942-62-2082
・かねひろ 0942-62-2523
・みずほ庵 0942-27-3055


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