【サイクル福岡】スポーツ自転車用ヘルメットの正しいかぶり方
道路交通法の改正により、2023年4月1日から全ての自転車利用者のヘルメットの着用が努力義務化されました。ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車でサイクリングするときにも、もちろんヘルメット着用は必須。しかし、正しくかぶれていない人が多いようです。そこで、ヘルメットの正しいかぶり方の手順やセッティングについて、あらためて確認しましょう。
自分の頭に合ったヘルメットを選ぼう
まずは自分の頭の形に合ったヘルメットを選ぶことが重要です。合わないヘルメットをかぶっていると、万が一転倒したときに頭を保護できないばかりか、走行中に頭が痛くなるなどライドに集中できなくなり、かえって危険です。
選ぶときのポイントは3つ。試着の際に、しっかり確認してください。
①締め付け調整ダイヤルを全開にした状態でかぶったときに、どこかが当たって痛くないか
②かぶってから締め付け調整ダイヤルを締め切っても、ぶかぶかな状態になっていないか
③締め付け調整ダイヤルを締めたあとに、バックルをとめない状態で頭を上下左右に振っても、ヘルメットがずれないか
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チェックポイント1
締め付け調整ダイヤルを全開にした状態で、どこかが当たって痛くなっていないか
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チェックポイント2
締め付け調整ダイヤルを締め切った状態でも、ぶかぶかになっていないか
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チェックポイント3
締め付け調整ダイヤルを締めたあとに、バックルをとめない状態で頭を上下左右に振ってもヘルメットがずれないか
ヘルメットをかぶる手順
ヘルメットをかぶる前に、締め付け調整ダイヤルを全開にします。この状態でかぶり、それから締め付け調整ダイヤルを締め込んで、頭にフィットさせます。締め込む強さは、「きつくて頭が痛くなるほどではないけれども、上下左右に頭を振ってもヘルメットがずれない程度」です。
ヘルメットの前端が眉毛のすぐ上あたりにくるのが、適切なかぶり方です。よくやりがちな悪いかぶり方は、頭の前側が大きく出てしまうかぶり方です。これでは万が一転倒したときに頭部が保護されません。
なお、前髪はヘルメットの中に収め、視界を妨げないようにしましょう。
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かぶる前に、締め付け調整ダイヤルを全開にする
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締め付け調整ダイヤルが全開の状態でかぶる
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かぶった後に、締め付け調整ダイヤルを適切な強さまで締める
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適切なかぶり位置(眉毛の上あたり)
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ありがちな悪いかぶり方(前頭部が出ている)
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前髪はヘルメット内部に収めること
ヘルメットのセッティング
正しい手順でかぶるのと同じく、ヘルメットのあごひもと各種調整機構を適切にセッティングすることも重要です。
あごひもは耳の下あたりで交差する構造ですが、この部分は上下の位置を調整できます。耳たぶに当たらないよう気を付けながら、耳たぶのすぐ下にこの交差部分がくるように調節しましょう。
次に、あごひもをバックルでとめたときに、あごとひもの間に指1本が差し込める程度まで、ひもの長さを調整しましょう。がばがばに緩い状態はNGです。万が一転倒したときにヘルメットが大きくずれ、頭部を打ってしまう危険性があります。反対に、全く余裕がないほどにきつく締めつけるのもNG。ライド中に呼吸が苦しくなってしまいます。
ひもの長さを正しく調整できたら、余った部分は付属のゴムバンドでまとめ、だらんと垂れ下がらないようにしておきましょう。
最後に、締め付け調整ダイヤルの上下位置を決めましょう。多くのスポーツ自転車用ヘルメットは、締め付け調整ダイヤルの上下位置を数段階で調整することが可能です。最初は最も上にした状態でかぶってみて、そこから1段階ずつ下へずらし、最もフィット感の良いポイントを探してみてください。
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あごひもの交差部分が、耳たぶのすぐ下にくるように位置を調整する
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バックル部分は、あごとの間に指1本が入る程度に
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緩すぎても、きつすぎてもNG
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締め付け調整ダイヤルの上下を調整し、自分に最もフィットする位置に合わせる
ヘルメットを正しく着用して安全なサイクリングを楽しもう!
いかがでしたか? 自分に合ったヘルメットを選び、正しく着用することが、安全で楽しいサイクリングへの第一歩です。万が一に備えて、大切な命を守るヘルメットを忘れずに着用しましょう!
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