【サイクル福岡】サイクルイベントに参加しよう!
自転車の楽しみ方は千差万別。自由気ままなおひとり様サイクリングももちろん魅力的ですが、サイクルイベントに参加して、非日常的な盛り上がりを体験してみませんか?
サイクルイベントのメリットは?
個人で楽しむサイクリングとは異なり、サイクルイベントに参加するメリットは大きく3つあります。
1. 絶好のルートが設定されており、走行中に迷う心配もない!
2. 一般車両が規制されるなど、抜群の環境で走れる!
3. ご当地グルメのエイドステーションやトラブル時のサポート体制が整っており、安心!
大会や競技会として開催されなければ成立しないレースと違って、サイクリング(ファンライド)は単に自転車で走るという根本的な醍醐味はソロライドと似ています。そのうえ抜群のルート設定やエイドステーションなどのサポート体制に身を任すことができる安心感が、こうしたイベントの魅力といえます。
ライドイベントの種類:サイクリング系
・ロングライド
明確な定義はありませんが、100~200kmの長距離ルートの完走を目的とするイベント。一般のサイクリストを対象としています。制限時間はあるものの、多くの参加者が十分完走を狙えるように設定され、達成感を得やすいのが魅力。競技色は薄く、ご当地グルメを楽しみながらマイペースで走る参加者も多いので、お祭り感覚で楽しめます。
・グランフォンド
「ロングライド」のイタリア語訳ですが、長距離で上り区間が多い山岳ルートが設定されています。そもそも山地が多い日本では、ロングライドとほぼ同義に使われています。
・センチュリーライド
「センチュリー」とは距離100マイル(160km)の意味。ロングライドの一種で、160kmは上級者にとって手応えがありつつ、初心者でも完走が狙える絶妙な距離です。
・ブルべ
フランス発祥のサイクリング。200km、300km、400km、600kmといった超長距離の完走を目指します。ボランティアで開催されるため「お客様」気分はNG。自己完結力が問われます。
ライドイベントの種類:レース系
・ヒルクライム
上りに特化したルート設定が特徴のレース。一般の参加者を対象とした地元密着型で開催されることが多いです。上りがきついのは言うまでもありませんが、自分の実力や成長を確かめやすい上に、速度域が低いので安全性が高く、実は初心者も参加しやすいのが魅力です。山岳ルートだけに、天空を舞うような開放感と絶景が醍醐味です。
・エンデューロ
周回数などを競う耐久・持久系レース。自動車レース用のサーキットや公園内などのクローズドコースで開催されます。グループで参加できる場合も多いです。
・ロードレース
「ツール・ド・フランス」を頂点する、規制下の公道レース。プロや実業団登録した選手が主役ですが、市民クラスが設定されることも多いです。
・オフロード
シクロクロス、クロスカントリー、ダウンヒルなど、規則と機材に応じてさまざまな種目があります。競技だけでなく、MTBやグラベルなど完走目的のイベントも多いです。
事前の準備と下調べが重要!
イベントは、エントリーした瞬間から始まっています。心身ともに充実した状態で参加するため、事前に本番の半分くらいの距離は体験し、完走に必要なペース配分などを考えましょう。走ってみると、必要なウェアやアイテムの良し悪しも分かってきます。「自転車に乗るのは1年ぶりで…」などと言い訳しながらイベント当日を迎えるのはNGです。
自転車は定期的に専門店で整備することが大切です。イベント時に限らず、日頃から実践を。ブレーキ、タイヤ&ホイール、変速機、フレームと各種パーツの固定、注油など、自分でできないところは、迷わず専門店に依頼しましょう。
次に、イベント開催地の気温や天候の傾向を過去の気象記録などで調べ、装備を選択します。現地まで車移動なら多くのアイテムを持って行けますが、輪行ではそうもいきません。自分の経験と下調べを掛け合わせ、当日を予想しながら持ち物を吟味しましょう。受付時に必要な書類や、事前に提出すべき情報なども漏れがないように。専門店でこうしたソフト面についてアドバイスを請うのもおすすめです。
持ち物チェック
各 大 会 共 通 |
身につけるウェア・アイテム(ウェア、ヘルメット、 シューズ、アイウェア、グローブ、ソックスなど) |
ヒ ル ク ラ イ ム |
下山用のバックパック |
ウインドブレーカーなど携行できる防寒着 | 防寒着(冬用ジャージやフルフィンガーグローブなど) | ||
ボトル | フィニッシュ後に摂取する補給食や飲料、サプリメント | ||
補給食 | ロ ン グ ラ イ ド |
レインウェアや防寒着 | |
携帯工具 | モバイルバッテリー | ||
パンク修理アイテム(予備チューブ、携帯ポンプ、タイヤ レバー、シーラント、バルブエクステンダーなど) |
多めの補給食、サプリメント | ||
保険証 | 輪行袋(ブルベなど) | ||
身分証明書 | あ る と 便 利 な も の |
サドルバッグ | |
宿で利用する着替えや身の回り品、充電アイテム | ジップロック | ||
規則に準じた保安部品(ライトの有無など) | ポンプ | ||
安全ピン | |||
結束バンド | |||
日焼け止め | |||
モバイルバッテリー など |
イベント前日に確認すること
天候はウェア選びに直結します。ほとんどのイベントではルート上にスタッフが配置されるので道に迷う心配はありませんが(ブルベは要注意)、標高プロフィールなどは事前確認がベター。心の準備、つまりペース配分ができれば、少なくともロングライドの完走率は大きく向上します。
【チェックリスト】
□天気
□コースマップとペース配分の検討
□スタート地点までのルートと移動時間
□駐車場、トイレの位置など
□サイクルコンピューター、ライト、電動変速機、各種センサーの充電
□ゼッケンを貼る位置や枚数
□計測タグの位置
地元開催の場合を除けば、イベントの前日が出発日。先述の持ち物リストを参考にしながら、忘れ物がないよう確認して荷造りしましょう。前日まで予報が変動することもあるので、天気予報は何度もチェック。輪行で宿へ向かうなら、事前に多めのウェアやアイテムを宅配便で送っておくのも有効です。
仲間と一緒につい盛り上がってしまいがちですが、十分な炭水化物とタンパク質、水分を摂り、当日に備えて早めに寝るのが望ましいです。しかし、イベントは楽しんでこそ意義があり、開催地の経済に貢献することも期待されているので、地元の名物料理に舌鼓を打つのも最高です!
当日に注意すること
イベント当日の朝は、できればスタートの2時間前には起きて、食事を済ませましょう。受付会場へは早めに入るほうが無難です。スタート順などはイベントによって異なるため、気になる場合は主催者に事前に確認を。会場のトイレは非常に混雑するので、できれば宿で済ませ、夢の時間をベストな自分で楽しみましょう。
【注意するポイント】
・下りで無理をしない
・補給をこまめにしよう
・休憩しすぎにも注意!
・車や他の参加者との車間距離に注意
スタート直後は多くの参加者に囲まれて走るので、オーバーペースになりがちです。「どうぞお先に」という余裕を忘れずに(レースではそうもいきませんが…)。また、前走者に近寄るドラフティングはくれぐれも慎重に行いましょう。自分はもちろん、相手が急ブレーキをかける可能性は常にあります。声かけやハンドサイを積極的に使い、安全第一で楽しんでください。
まとめ
いかがでしたか?気候の良い春や秋には、各地でさまざまなサイクルイベントが開催されます。自分の興味やレベルに合ったものを選んで、サイクルイベントデビューしてみませんか?いつかどこかのイベントでお会いしましょう!