神楽について教えていただきました!吉冨神楽講
平成5年に地元の神楽好きの若者が集い、平成11年に「吉富神楽」として旗揚げされた、京築神楽の中では最も新しい神楽講です。地域の神社で奉納をはじめ、お祭りやイベント、結婚式などで活動中。豊富な演目のうち、どの演目を観られるかもお楽しみに!
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図書室や研修室、視聴覚室もある市民憩いの施設。
約500人を収容可能な大ホールでゆっくりと神楽見学できます。
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演目の内容や動きの意味を知るともっと楽しめます!
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吉冨神楽講 講長 中島 日出雄さん・和才 薫さん
吉富神楽は、迫力ある動きや神楽ならではの道具を使った舞いなど見どころ満載です。「神楽って何?」というところから、各演目の内容についても解説していきますので、初めて観る方も楽しんでいただけますよ。
おすすめポイント① 高さ約10mの柱を使った迫力満点の「湯立(ゆだて)神楽」
神意を占う神事芸能として全国に分布する湯立神楽。豊前地域の神楽では、それに加えて修験道の影響を受けた行事とされています。ハイライトとなるのは、中心的な役の駈仙・御先(猿田彦)の動き。会場を駆け回ったり、高所での「逆さぶら下がり」や「両手放し滑走降下」などスリルある芸は必見です。
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駈仙・御先が湯鉾に登り、神様に見立てられた御幣をちぎり落とします。そして、一気に地上へと降下する場面は圧巻。
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会場に祭壇を構え、中央に湯鉾(ゆほこ)と呼ばれる高さ約10mの柱と湯立釜を仕立てて舞いが行われます。
おすすめポイント② 奉納神楽の大作「大蛇退治」
高天原を追放された須佐之男命が、出雲国で八俣の大蛇を退治する物語。大蛇を退治するための強いお酒を運ぶ樽担ぎのユーモラスな所作や大蛇が登場する場面、そして、須佐之男命と大蛇の大立ち回りなど、見応えある場面ばかりです。舞い手全員がつける面や衣裳、小道具などにも注目しながら鑑賞するのがおすすめです。
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八俣の大蛇が口から花火を吹き出すなど、視覚的に大蛇の怖さを表現。子どもから大人まで楽しめる演目のひとつです。
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須佐之男命が、八俣の大蛇に娘を食べられ続けている老人と老婆、そしてその娘に出会うところから物語が始まります。
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息のあった大蛇が舞うシーンも見せ場です。お囃子に合わせて動くダイナミックな大蛇がかっこいい!
おすすめポイント③ 「盆舞」のこだわりの道具に注目すると楽しみ倍増!
神楽には演目ごとに欠かせない道具がたくさんあります。例えば、特注で作られる煌びやかな衣裳や、職人が手彫りする面などは神楽を彩る必須アイテムです。そのほか、公演の前日に竹を切って1つ1つ丁寧に仕上げる小道具なども必見。体験イベントでは、そうした道具についても由来や意味などを知ることができます。
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「盆舞」という演目では、お米の入った盆を使い、米粒を落とさずスピーディーに回転させる様子が見どころです。
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面と杖と扇を持って鬼役を体験しました!迫力ある面、扇、竹の杖は駈仙(鬼)に欠かせない道具。どの演目のどの場面で観られるか、ぜひ当日はお楽しみに♪