体験施設はこんなトコロ!鹿田産業
1912(大正元)年創業。福岡県知事指定特産民工芸品「八女すだれ」織元です。天然素材にこだわり、100年以上受け継がれる職人の伝統技術により、すだれを中心としたインテリア製品を製造・販売。すだれの魅力を国内外へ発信し続けています。
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2022年末には建築家・隈研吾氏による新しいショールームが完成予定。
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幅広く空間インテリアの製品を取り扱っています。
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倉員 廉州さん
八女では江戸時代から竹工芸が盛んで、竹細工用のヒゴを室内調度品として編んだのが「八女すだれ」の始まりです。大量生産では作ることのできない、職人による丁寧な手仕事をぜひ間近に感じてください。
おすすめポイント① すだれの素材・竹。運が良ければ職人の手捌きを見学できます
福岡県知事指定特産民芸品「八女すだれ」とは、八女地域の竹材料を使い、足踏み織機で生産するなどの定義があります。工房体験ではスタッフが「八女すだれ」のルーツや概念、製造工程などを説明。また日によっては御歳84歳・職人歴50年の永野さんが実際に竹を切断する作業を見学できることも!
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ショールームで「八女すだれ」を見学し、歴史やルーツなどをスタッフが教えてくれます。
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材料となる竹ひごを実際に間近で見せてもらったり、すだれの構造について学べます。
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竹細工師として長年活躍されている永野さん。手足を使って竹を割る様子はまさに職人技!竹を割り、竹ひごを均一の厚さに仕上げていきます。
おすすめポイント② これぞ職人eyes! 竹ひごの色合わせを間近で
すだれの材料となる竹ひご。その色を選別する作業も職人によって行われます。竹によって青味がかっていたり、黄色味が強かったりと、色合いは千差万別。それを濃い色から薄い色へと並べ替えるのが「色合わせ」という作業です。熟練の職人による選別作業を見学することができます。
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職人による「色合わせ」。「竹ひご」を並べてみると、色の違いが一目瞭然!グラデーションになっているのわかりますか?
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丸竹から幅、厚みとも1〜2mmの細さに。これが「竹ひご」と呼ばれる状態です。
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青竹のヒゴや熱湯に竹を入れて煮込み、油抜きを行ったヒゴもあります。耐久性の向上につながります。
おすすめポイント③ 織機を使って、いよいよすだれ編み体験
職人が実際に使っている織機を使っての、すだれ編み体験。代々受け継がれてきた歴史ある織機で、職人の直接指導の下、手作業で行われる製造工程の一部を体験することができます。1本1本竹ひごを織機に差し込み、足でペダルを踏み込みます。この力加減が1番難しいところ。ポイントは強すぎず、弱すぎず!
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「竹ひご」には裏と表があります。それを瞬時に見分けるのが職人技。表がツルツル、裏がザラザラです。
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すだれ編みの機会は「足踏み織機」と呼ばれるもの。1本1本編んですだれ生地を作ります。
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職人さんの織る作業を見て、次に実践。ペダルを踏む力によっても編み方が異なります。竹の節を揃えながら編むのがポイント。