【大牟田市観光ガイド】おすすめ定番スポット・グルメ・お土産特集
福岡県南部に位置する大牟田市(おおむたし)は、世界遺産の宮原坑(みやのはらこう)や三池港などの石炭産業で栄えた「歴史を感じる」スポットがたくさんあります。また、「大牟田市動物園」や「諏訪公園」など家族で楽しめる場所も多くあります。
そんな歴史や自然が楽しめる魅力的なまち大牟田市の、観光に欠かせない定番スポットやグルメ、お土産情報を紹介します。
大牟田市ってどんなところ?
西は有明海、東は三池山に囲まれ、南は熊本県との県境に接する大牟田市。鉄道や幹線道路、航路などの公共交通アクセスが充実しており、どこから来るにも便利な立地です。江戸時代より石炭採掘が始まり、明治以降は「炭鉱の町」として発展、日本の近代化に大きく貢献しました。現在もその歴史を反映した文化遺産が数多く残っています。
市内には「甘木山」や「延命公園」など、季節ごとに美しい自然を楽しめる場所がたくさん!また、「大牟田市石炭産業科学館」や「大牟田市動物園」、「大牟田市ともだちや絵本美術館(大牟田市動物園内)」など家族におすすめのスポットも。歴史や文化を学びながら観光も満喫できます。
【人口】約105,160人(2024年9月1日現在)
【面積】81.45平方km
動画で大牟田市の魅力を知ろう
<大牟田市での楽しみ方➀>日本の近代化を支えた産業遺産の足跡をたどる
2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」。大牟田市には石炭産業に関わる3つの構成資産があり、さまざまな関連施設とともに一般公開されています。
大牟田市石炭産業科学館では、三池炭鉱の歴史と技術や石炭産業に関する知識を深めることができます。また、「明治日本の産業革命遺産」について、詳しく学ぶことができます。
三池炭鉱の主力坑の一つ「宮原坑(みやのはらこう)」、炭鉱と港を結ぶ重要な輸送路「三池炭鉱専用鉄道敷跡」、閘門(こうもん)式ドックが特徴の石炭輸出用の港「三池港」。掘り出された石炭が運ばれた足跡をたどるように、3つの構成資産を巡ってみてはいかがでしょうか。
その他、国内最古級の炭鉱電車が展示されている「三川坑跡」やレンガ製の煙突が残る「宮浦石炭記念公園」も見どころです。また、外国高級船員の宿泊接待所として活用された「三井港倶楽部」は、現在でも結婚式場やレストランとして運営されていて、ランチやディナーを楽しむことができます。
<大牟田市での楽しみ方②>大牟田市石炭産業科学館を見学後、「炭鉱のまち」で育まれた独自の食文化を堪能
三池炭鉱で働く労働者たちを支えるために、独自の食文化が育まれた大牟田。炭鉱マンの力の源となった、少し太めの麺と白濁豚骨スープが特徴の「大牟田ラーメン」もその一つです。また、仕事の疲れを癒したのは「草木饅頭」や「かすてら饅頭」などの甘いお菓子。最盛期には200軒以上もの菓子店が軒を連ねたといわれています。
ほかにも大牟田市のソウルフードともいわれるお好み焼き(通称「ダゴ」)や、最近テレビ放送をきっかけに人気が爆発した「イカタル弁当」、かつて大牟田市にあった老舗デパート「松屋」の人気メニューを復活させた「おおむた洋風カツ丼」など、気になるご当地グルメが盛りだくさんです。
大牟田市の定番・観光スポット
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三池港
もっと見る2015年に世界文化遺産として登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ。干満差の激しい有明海に面する三池炭鉱で採掘された石炭を、大型船に直接積載し搬出できるように築港されました。潮の干満と閘門で船を停泊させる技術や、石炭の積み出しを効率的に行うための機械化された施設は、当時の先端技術を駆使したもの。現在も開港当時の姿を良好に留める現役の港湾です。
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宮原坑
もっと見る1898年に開坑された三池炭鉱の主要な坑口の一つ。年間40〜50万トンの出炭量を誇り、1931年の閉抗まで約33年にわたって石炭採掘が行われてきました。三池港とともに「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として登録。現存する日本最古の鋼鉄製櫓(やぐら)やレンガ造りの巻揚機室も保存されており、日本の産業革命期における石炭産業の発展を物語る貴重な遺産を見ることができます。
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大牟田市石炭産業科学館
もっと見る日本の近代化を支えた石炭産業の歴史と技術を紹介する施設。石炭の生成過程や日本の石炭産業の発展史、採掘技術の進化、炭鉱労働者の生活について楽しみながら学べます。ダイナミックトンネル(模擬坑道)では、有明海の地下400mの坑内作業を体験!巨大な掘削用カッターや石炭運搬用電気機関車など、迫力ある展示も見どころです。映像ホールでは、石炭と人類の関わりや大牟田の歴史を紹介する作品が上映されています。
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大牟田市動物園
もっと見る1941年開園の歴史ある動物園。「動物福祉を伝える動物園」をコンセプトに、動物の生活の質向上を目的としたさまざまな取り組みを行っています。健康管理など飼育上で必要な行動を動物たちに協力してもらいながら行う「ハズバンダリートレーニング」や、動物たちがいきいきと生活できるよう環境を豊かにする「環境エンリッチメント」など、先進的な手法は全国的にも注目。飼育員体験やライオン舎の裏側探検など、動物とのふれあいを楽しめるイベントも開催されています。
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大牟田市ともだちや絵本美術館
もっと見る大牟田市動物園内にある、ともだちや絵本美術館は、日本初の「動物園内にある絵本美術館」です。大牟田市出身の絵詞作家・内田麟太郎さんの「おれたち、ともだち!」シリーズをはじめ、約1,000点の原画を収蔵。たくさんの絵本や原画を見て、「感じる・くつろぐ・出会う・つくる・つながる」という5つの想像力と創造力を育みます。絵本の世界観を広げるイベントやワークショップ、マルシェなども開催されています。
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三池山
大牟田市サイト市内で一番高い標高388mの三池山。山頂からは東に「阿蘇山」、西に「有明海・雲仙・島原・多良岳」、南には「小岱山」を一望。学校遠足や初日の出の定番スポットになっています。周辺には樹齢450年以上といわれる一本の梅の木・臥龍梅(がりゅうばい)で知られる「普光寺」や、境内に約8,000本のあじさいが咲き誇る「定林寺」もあるので、あわせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
大牟田市のイベント・お祭り
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おおむた「大蛇山」まつり(毎年7月の第4土・日曜)
もっと見る大牟田市最大の夏祭りで、江戸時代に起源を持つ歴史と伝統ある行事です。全長約10m、高さ約5m、重さ最大3トンの巨大な山車「大蛇山」が、火煙を吐きながら街を練り歩きます。大蛇に子どもをかんでもらうと無病息災になるともいわれています。また、市民による「一万人の総踊り」も見どころの一つ。「炭坑節」や「大蛇山ばやし」の曲に合わせて、約2kmにわたり列をなして迫力ある踊りが繰り広げられます。
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三池港「光の航路」(毎年11月と1月の中・下旬頃)
もっと見る夕焼けが美しいスポットとして知られる三池港。11月中旬と1月中下旬の各1週間ほど、日没時に長い航路先端から閘門の中心を通って夕日が一直線に伸びる「光の航路」が現れます。この時期だけ、普段は立ち入りのできない三池港の「第一岸壁」を撮影ポイントとして開放。電線などの障害物がない岸壁からの眺めは絶好の撮影スポットで、奇跡の絶景を写真に収めようと多くの人で賑わいます。
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オームタ☆イルミナーレ(毎年12月上旬~翌1月下旬頃)
もっと見る毎年冬に開催されるイルミネーションイベント「オームタ☆イルミナーレ」。市内の各スポットに明かりが灯され、街を華やかに彩ります。大牟田東口・西口をはじめ、市内各地の商店街、諏訪公園、三池港あいあい広場など、大牟田市内の主要なスポット12カ所をイルミネーションで華やかに演出!
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三池初市(毎年3月1日・2日)
もっと見る200軒以上の露店が並ぶ九州最大級の春の市。三池街道沿いで農作業用品や米・野菜の物々交換から始まったとされる300年以上の歴史を持つ伝統行事です。三池神田脇の「初市街道」が400mにおよぶ歩行者天国となり、苗木や植木、食べ物の露店が所狭しと立ち並びます。植木や刃物の競り市、ステージでの催しなど楽しいイベントも盛りだくさんです。
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桜まつり(3月下旬)
もっと見る大牟田市を代表する花見スポット「延命公園」と「甘木山」。春の開花時期には、各所で約900本の桜が咲き誇ります。桜まつりの期間中は夜間のライトアップも行われ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気の中で夜桜を楽しむことができます。桜並木や広々とした芝生広場がある延命公園は、市民の憩いの場。甘木山は標高が低いながらも春には山全体が桜の花で覆われ、大勢の花見客で賑わいます。
大牟田市で人気のグルメ・お土産
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お好み焼き(ダゴ)
お好み焼きは大牟田市のソウルフード。一部の地域では「ダゴ」と呼ばれ、人口10万人以上の九州の中で人口に占めるお好み焼きの店の割合が全国屈指。なかでも鉄板全体に広げて焼く特大サイズの「高専ダゴ」は、メディアにも取り上げられる注目のご当地グルメです。
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大牟田ラーメン
博多や久留米ラーメンとは異なる進化を遂げた「大牟田ラーメン」。炭鉱で栄えた大牟田の駅前で、岡山から来たラーメン職人が屋台を始めたことが発祥といわれています。炭鉱で働く人たちの胃袋を満たしてきた、少し太めの麺にパンチのある茶褐色の白濁豚骨スープをぜひ味わってください。
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イカタル弁当
発祥は大正町にあった「マイキッチン」の看板商品。イカゲソのから揚げとちくわ、昆布の佃煮、おかかとたくあんがのった海苔弁に、たっぷりのタルタルソースをのせた通称「イカタル弁当」です。「マイキッチン」は惜しまれつつ閉店しましたが、あの味をもう一度食べたいと再現して提供するお店が続々と誕生しています。
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草木饅頭
しっとりとした薄皮で包まれた蒸し饅頭。草木地区で誕生し、「草木にうまい饅頭がある」と噂が噂を呼び、いつしか「草木饅頭」という呼び名で親しまれるようになったのだそう。ぎっしり白あんが詰まった饅頭の甘さは、炭鉱労働者の心と体を潤しました。現在でも地元民はもちろん、土産菓子としても愛され続けています。
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高菜めんべい
福岡の土産物として有名な「辛子めんたい風味 めんべい」のご当地シリーズ。大牟田市発祥の三池高菜と明太子が絶妙にマッチ!ピリ辛で風味豊かな味わいと、パリッとした食感がやみつきになります。パッケージには「宮原坑」など大牟田の観光名所の写真が使われており、お土産にも最適です。
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かすてら饅頭
卵、小麦粉、砂糖、はちみつなど、カステラと同じ原料を使い、白餡を包んだ焼きまんじゅうの元祖です。1885年創業の「菊水堂」の初代・菊太郎が長崎で出会ったカステラにヒントを得て考案。焼きたてはサクサクの生地にトロッとした餡、時間が経つとしっとりとした味わいが楽しめます。
大牟田市で楽しめる体験メニュー
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三井化学大牟田工場見学ツアー
もっと見る大牟田市出身の俳優・林田麻里さんによる工場案内映像を見ながら、専用車で敷地内を巡るツアー。かつて三井三池炭鉱で栄えた鉱山の名残を留める起伏に富んだ道を進むと、SFの世界のような巨大な鉱業プラント群が目の前に現れます!三井化学の先進技術を体験できるコーナーや、オリジナルのお土産も用意されています。
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日本刀古式鍛錬見学
もっと見る古来から伝わる鍛錬(古式鍛錬)による刀づくりを見学できるプログラム。刀匠が刀のもととなる玉鋼を熱し、額に汗をかきながら燃え盛る炎の前で力強く大きな槌を振るう姿には、神聖な空気を感じることができます。刀に魂が宿る「焼き入れ」の瞬間は必見!向鎚体験や刀の解説もあります。
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包丁づくり体験
もっと見る「斬れ味日本一」の称号を手にした刀匠「四郎國光」は、鍛冶会社として包丁も製造しています。その工房で刀匠に教わりながら包丁制作を体験することができます。手作りの包丁は一人一人違う仕上がりに。できた包丁は、後日郵送で受け取れます。
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日本刀試し斬り体験
もっと見る普段は触れる機会ことがなかなかできない真剣で、円柱状に丸めた畳表を斬ります。刀の扱いや斬り方を刀匠が直接指導します。スパっと斬れたときの爽快感は格別!さらには、刀を作る場所の見学や刀ができるまでの工程の解説も受けられます。
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刀のかけらでペンダントづくり
もっと見る刀匠「四郎國光」で日本刀を製造する際、鍛錬で飛び散る玉鋼の欠片「鉄肌(かなはだ)」などを使い、レジンチャームに仕立てます。日本刀は武器でありながら、古来より霊力が宿る神聖なもの。「刀のかけら」を自ら散りばめ、ネックレスやバッグチャーム、キーホルダーなどを作ることができます。
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押し花アート
もっと見る大牟田出身の押し花作家である杉野宣雄さんと父・俊幸さんは、押し花の色あせを防ぐ独自の技術を確立。国際的なコンテストでも最高賞に輝くなど、押し花を芸術の域まで高めました。「押し花文化のふるさと」とも言われる大牟田で、押し花を使った作品づくりを体験してみませんか。
これがおすすめ!大牟田市のふるさと納税
大牟田市を代表するふるさと納税返礼品をご紹介します。ぜひ返礼品選びの参考にしてください!
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坂井養蜂場 国産巣蜜
大牟田市の坂井養蜂場で作られた天然100%の国産巣蜜。噛んだ瞬間、蜂の巣から収穫された濃厚なはちみつがあふれ出る新食感です。ミツバチが巣に貯蔵した自然のままのはちみつをお楽しみいただけます。
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「東洋軒」の大牟田ラーメン
1951年創業、大牟田駅前にある東洋軒の元祖大牟田ラーメンをご自宅で。九州濃厚豚骨スープに、ちゃんぽんのような太麺、壺ダレ仕込みの肉厚なチャーシューと秘伝の辛子高菜がセットになっています。
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【刀匠四郎國光一門】特別黒打包丁柳刃(両刃)
日本刀に最も近い「安来鋼(やすきはがね)」を使用し、刀匠「四郎國光」が鍛えた黒打包丁。鋼の粘りと強度を高めることで切れ味が良く、長く使用できるように、より多くの鍛錬を施しています。両刃なので左利きの方でも使うことができます。
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リポビタンD 50本セット
大正エム・ティ・シー(三井化学大牟田工場内)で製造された「ファイト一発!」でおなじみの大正製薬リポビタンD50本セット。体力、身体抵抗力または集中力の維持・改善、疲労の回復・予防などに優れた効果を発揮します。
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熟成焼きいもプリン
大牟田初の壺やきいも専門店「大牟田はにぽて」のなめらかなプリンです。プリンの上に甘さ控えめなオーム乳業の生クリームと、バターとミルクをたっぷり練りこんだ滑らかなお芋のクリームのモンブランをのせました。3層のハーモニーをお楽しみください。
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トレーラーハウス 温泉付ペア宿泊券(1泊2日)
キッチン・トイレ・シャワー・冷暖房完備の大型トレーラーハウスで気軽にアウトドア体験ができる「ザ・トレーラーハウスビレッジ大牟田スパ」の1泊2日ペア宿泊券。敷地内には、露天風呂やサウナ、家族風呂もある温泉施設が併設されています。釣り堀やゴーカートなど、家族みんなで楽しめるアクティビティも満載です。
大牟田市のスポットマップ
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
大牟田市へのアクセス
■公共交通機関でのアクセス
・博多駅から九州新幹線で「新大牟田駅」まで約30分
・西鉄福岡(天神)駅から西鉄天神大牟田線で「大牟田駅」まで約1時間
・熊本駅からJR鹿児島本線で「大牟田駅」まで約50分
・島原港から三池港まで高速船で約50分
■車でのアクセス(大牟田市役所まで)
・有明海沿岸道路「大牟田IC」から約10分
・福岡空港から約1時間10分
・佐賀空港から約45分