【嘉麻市観光ガイド】おすすめ定番スポット・グルメ・お土産特集
福岡県中央部に位置する嘉麻市(かまし)は、嘉穂アルプスの雄大な山々に囲まれ、アウトドアを満喫できるスポットやアクティビティが盛りだくさん。遠賀川の源流域としても知られ、清らかな水が育むフルーツやブランド牛、老舗酒蔵の日本酒などのグルメも楽しめます。
そんな嘉麻市の観光に欠かせない定番スポットやグルメ、お土産情報を紹介します。
嘉麻市ってどんなところ?
嘉麻市は、山々に囲まれた自然豊かなまち。嘉穂アルプス(馬見山、屏山、古処山)などの山々を源流とする遠賀川(おんががわ)をはじめとした河川が南から北へと流れ、北部および北西部に流域平野を形成しています。
また、多様な生態系が保護される山林や河川流域に広がる生産緑地が豊富にあり、水と緑に恵まれた地域です。内陸性の気候のため、夏冬や昼夜の気温差が大きいのも特徴。
豊臣秀吉の伝説が残る「益富(ますとみ)城址」や、日本洋画界で活躍した「織田廣喜美術館」など、魅力的な観光スポットも充実しています。
【人口】約34,300人(2024年9月末日時点)
【面積】135.11平方km
動画で嘉麻市の魅力を知ろう
<嘉麻市での楽しみ方➀>アウトドアシティへようこそ!心躍るアクティビティが満載
嘉麻市はアウトドア文化が盛んなデンマークのシルケボー市と観光の基本合意書を結び、「アウトドアシティ宣言」を発表しました。デンマーク発祥の「Hygge(ヒュッゲ)」という「居心地がいい空間」や「楽しい時間」を意味する価値観を取り入れ、心地よい体験と時間を提供する体験型・交流型観光に力を入れています。
嘉麻の豊かな森の中で焚火を囲み、オリジナルブレンドコーヒーや焼きマシュマロを味わうヒュッゲ体験、夏には山林の川を生かしたシャワークライミング体験やツリークライミング体験も楽しめます。また、世界的アウトドアブランドのNordiskと連携したアドベンチャーレースも開催。アウトドア好きはもちろん、初心者でも参加しやすいアクティビティやイベントが満載です。日常から離れ、思い思いの”心地よい時間”を過ごしてみませんか。
<嘉麻市での楽しみ方②>未来に受け継ぐ「遠賀川」と「嘉穂アルプス」の恵み
北部九州最大の河川である全長61kmの「遠賀川」。その源流は嘉麻市の馬見山の山中にあり、そこから湧き出た水は穂波川や彦山川など100を超える支流を通じて多くの市町村を潤し、響灘へと至ります。古来より筑豊地方の稲作文化を支え、近代には石炭産業を支える「母なる川」として親しまれてきました。九州で唯一鮭が遡上する川としても知られています。
また、「嘉穂アルプス」と称される馬見山(うまみやま)・屏山(へいざん)・古処山(こしょさん)連峰は、日本山岳遺産にも認定された雄大な山々が連なる登山スポットとして人気。特別天然記念物に指定されているツゲの原始林や、オオキツネノカミソリ、ニシキキンカメムシなどの貴重な生態系も保全されています。人々に多くの恵みをもたらす自然遺産は、未来に受け継ぐべき嘉麻市の魅力の一つと言えるでしょう。
嘉麻市の定番・観光スポット
-
梅林公園
もっと見る足利尊氏によって大法白馬山の麓に創立された安国寺の裏山には、約400本の紅梅と白梅が植えられています。2月中旬から1カ月ほど紅・白・ピンクの花が見ごろを迎え、園内は甘い梅の香りに包まれます。期間中は接待所が設けられ、湯茶のサービスのほか、公園内で採れた梅を使用した梅干しや梅餅、甘酒などの販売も。入場は無料なので、一足早い春を感じに訪れてはいかがでしょうか。
-
K-WALL(足白ボルタリングセンター)
嘉麻市観光まちづくり協会廃校となった旧足白小学校の体育館を活用した、九州で最大級のウォールの広さを持つボルダリング専用施設が嘉麻市にオープン!高さ最大4.5m、斜度85度~135度までの大人用ウォール(小学生以上)が計7面あり、初級者から上級者まで、大人数でも余裕のキャパシティです。さらに未就学児用のウォールも4面備えており、子どもから大人まで楽しめます!
-
鮭神社
もっと見る769年建立の全国で唯一、鮭を祀っている神社。海の神の使いが鮭に姿を変えてお参りに来ると伝えられており、鮭の絵馬が奉納されています。境内には鮭塚があり、毎年12月13日には五穀豊穣や無病息災を祈願する「献鮭(けんけい)祭」が行われます。鳥居脇には樹齢700年以上の夫婦楠が植えられ、縁結びのご利益もあると言われています。
-
益富城跡
もっと見る益富城は、標高約190mの城山に築かれた山城です。戦国時代には秋月種実(たねざね)の隠居城でしたが、豊臣秀吉の九州出兵により占拠され、古処山に逃れた秋月氏は降参。戦意を喪失させた「一夜城伝説」が伝えられています。現在も城跡では曲輪群や竪堀群、石垣跡や枡形虎口(ますがたこぐち)跡などの遺構をみることができます。
-
織田廣喜美術館
もっと見る千手村(現・嘉麻市)出身で、日本洋画界の重鎮として活躍した織田廣喜(おだひろき)の作品を常設展示している美術館。館内では、4つの常設展示室で二科展出品の作品や「少女」シリーズ、多様な技法を用いた作品を画歴に沿って紹介しています。独自の柔らかいタッチと独創的な色彩感覚で描かれた、哀愁を感じさせる女性の姿や幻想的な風景画を鑑賞することができます。
-
稲築文化ふれあい伝承館
嘉麻市観光まちづくり協会1階の展示室では県指定無形民俗文化財である「山野の楽」を中心に、「漆生神楽(うるしおかぐら)」や「獅子舞」の資料を展示。地域の伝統文化を紹介しています。また、若八幡神社に伝わる鰐口や天狗面、狛犬、農作業を描いた「春秋農耕絵馬」なども見ることができます。2階の伝習室は、伝統芸能の練習や交流の場として使用されています。平日の見学は事前の申し込みが必要です。
Column
足白農泊施設「カホアルペ」
旧足白小学校をリノベーションして作られた体験型の宿泊施設。最大68名が宿泊可能な17の客室があり、ファミリーやカップル、団体利用にも対応しています。ものづくり体験やヒュッゲ体験、健康的な食事を提供する「ウェルビーイング・バランス・プログラム」も取り入れており、原風景が残る豊かな自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。
嘉麻市 公式サイト嘉麻市のイベント・お祭り
-
トロッコフェスタ(毎年4月・10月)
もっと見る1988年に廃線となったJR上山田線を利用した鉄道イベント。線路を利用したイベントは全国でも珍しく、毎年約3,000人が訪れにぎわいます。山田活性化センター近くから出発するトロッコの運行は鉄道ファンはもちろん、家族連れに大人気!トロッコに揺られながら山田の美しい自然を楽しめます。
-
アドベンチャーレース(毎年6月)
Nordisk Adventure Challenge in KAMA 公式サイトオリエンテーリング、トレッキング、マウンテンバイク、カヤックなど、各種目を3人1組のチーム全員でクリアしていくミニアドベンチャーレース。さまざまなアクティビティを通して、嘉麻市の自然を体感できます。初挑戦にもぴったりの4時間制限で、仲間との時間を楽しむのもおすすめです。
-
山野の楽(毎年9月)
もっと見る五穀豊穣や家内安全を祈願し、山野若八幡神社で毎年秋分の日に行われる水神祭。780年以上の歴史があり、県指定無形民俗文化財に登録されています。しま模様の衣装を着て腰みのや冠物をつけた地元の若者たちが、太鼓を打ち鳴らしながら優雅で躍動的な踊りを奉納します。
-
かまナイトウォーキング(毎年9月)
自然たっぷりの夜の嘉麻市を、10kmと20kmのコースに分かれてみんなでウォーキングするイベントです。嘉麻市の魅力を楽しく知ってもらうための地域活性化を目指す大会で、ゴール後には地元の方々によるふるまい食やキッチンカーもあります。
-
一夜城まつり(毎年11月)
もっと見る豊臣秀吉の九州征伐にまつわる「一夜城伝説」が残る益富城址で行われる祭り。期間中は約90枚のベニヤ板をつなぎ合わせて一夜城が再現され、夜は美しくライトアップされます。キャンドルアートや打ち上げ花火も開催され、幻想的な雰囲気を演出します。
-
山田ブギウギまつり(毎年11月)
公式インスタグラムかつて炭鉱で賑わった山田の商店街の活気を再現しようと、地元の有志が企画するイベントです。キッチンカーやワークショップ、紙芝居、写真展のほか、地元ミュージシャンや大道芸人によるステージイベントも開催され、歩行者天国となった商店街が盛り上がります。
嘉麻市で人気のグルメ・お土産
-
地域ブランド牛(嘉穂牛など)
嘉穂地区で飼料に「糖蜜」を混ぜて育てられ、肉の甘みと旨みが増した高品質の「嘉穂牛」。嘉麻の自然の恵みと生産者のこだわりが詰まったブランド牛を堪能してください。
-
フルーツ
嘉穂アルプスの山々に囲まれ、内陸の寒暖差が大きい嘉麻では糖度の高いりんご、なし、ぶどう(シャインマスカット)などの果物が栽培されています。市場には出荷せず、観光客のために育てられたここでしか販売されていないフルーツも!果物狩りでとれたての果実を楽しむのもおすすめです。
-
無添加ワッフル
白木牧場の特別牛乳(低温殺菌牛乳)を使用。「TARTE & SWEETS F」とのコラボで無添加にこだわり、一つ一つ丁寧に焼き上げて完成した手作りの逸品です。プレーン、抹茶、チョコレートの3種類があり、ジャージー牛乳の自然な甘さを楽しめます。
-
山田饅頭
1903年創業、昔ながらの製法と味で愛され続ける、通称「山まん」こと山田饅頭。地元では「山田といえば…」で最も名前が挙がるお店です。1日に2,000〜3,000個を製造し、本店や飯塚店、ハローデイ、道の駅などでも販売。筑豊が誇る銘菓として知られています。
-
お酒
嘉麻市には江戸時代から創業する歴史ある酒蔵があり、清らかな水と良質の米から作られる銘酒が楽しめます。福岡の地酒の代表格「寒北斗(かんほくと)」で有名な寒北斗酒造、「黒田武士」をはじめ甘酒スムージーなどの新しい試みにもチャレンジしている大里酒造。また梅ケ谷酒造では、県産の梅を使い手づくりで丁寧に仕上げた梅ジュースが人気です。
-
卵
「安心」「安全」「おいしい」にこだわり、エサにEM菌を与えた健全な鶏から生まれる卵「命水卵」。直売所「小次郎の里」では、栄養満点でコクのある卵をたまごかけご飯定食(卵食べ放題)や親子丼、オムライスなどで楽しむことができます。命水卵を使った手作りスイーツもぜひ味わってください。
嘉麻市で楽しめる体験メニュー
これがおすすめ!嘉麻市のふるさと納税
嘉麻市を代表するふるさと納税返礼品をご紹介します。ぜひ返礼品選びの参考にしてください!
-
お肉
福岡の第32回食肉市場で金賞を受賞し、A5ランクの評価を受けたこともある嘉麻市のブランド牛「嘉穂牛」。約20カ月間という長期間にわたり丁寧に育て、やわらかくジューシーな「博多和牛」など、さまざまな部位や加工品が出品されています。
-
シャインマスカット
50年以上ぶどうを作り続けている「遠藤ぶどう園」の香り高いシャインマスカットは、嘉麻市の特産品。甘熟した実がなっている樹から朝一番に食べ頃のぶどうを見極めて収穫し、新鮮なまま冷え冷えの状態でその日の内に発送されます。
-
オレオサンド
フルーツサンドで有名な「FRUITSSANDTHREE」のオレオサンド。砂糖ではなく自然派甘味料の「ラカント」を使用したヘルシーなクリームがたっぷり!味はオリジナルクリーム、抹茶、チョコ、イチゴ、マンゴーの計5種類で、8個セットと20個セットが選べます。
-
卵
遠賀川の源流地でもある嘉麻市のきれいな水と空気に恵まれた広々とした環境で、極限までストレスを軽減して育てたニワトリから生まれる「小次郎の里」の最高級卵。飲み水には山里の湧水を利用し、餌には乳酸菌やクロレラなどの有用微生物(EM菌)を与えています。
-
地酒
全国酒類コンクールで日本一に選出されたこともある寒北斗酒造の「寒北斗」、1835年創業の大里酒造の「黒田武士」など、嘉麻市を代表する純米酒や吟醸酒が出品されています。呑みくらべセットもあるので、お好みの1本を探してみてください。
-
洗剤
ロケット石鹸株式会社の本社や工場がある嘉麻市では、食器用やお風呂用、衣料用などの日用洗剤のほか、台所の衛生・漂白でお馴染みの「マイキッチン ブリーチ」や柔軟剤などが出品されています。毎日使うものを返礼品として受け取るのもおすすめです。
嘉麻市のスポットマップ
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
嘉麻市へのアクセス
■公共交通機関でのアクセス
・JR筑豊本線「桂川駅」から市バスで「嘉麻市役所」まで約20分
■車でのアクセス(嘉麻市役所まで)
・九州自動車道「福岡IC」から約60分
・福岡空港から約60分
・北九州空港から約60分