
【豊前市観光ガイド】おすすめ定番スポット・グルメ・お土産特集
豊前市(ぶぜんし)は、海と山に囲まれた自然豊かなまち。年間を通してさまざまな祭りや神楽の奉納が行われ、いにしえから受け継がれる伝統文化が今もなお息づいています。
そんな豊前市の観光に欠かせない定番スポットやグルメ、お土産情報を紹介します。
豊前市ってどんなところ?
福岡県の東端に位置する豊前市は、緑豊かな田園都市。南には修験道の遺跡で知られる求菩提山(くぼてさん)や天然記念物「ツクシシャクナゲの群生地」のある犬ヶ岳を望み、ここを源流とする岩岳川を中心に広がる豊前平野と、北は波静かな周防灘(豊前海)に面しています。
豊かな自然環境が育んだ山海の幸も豊富。自然の恵みをたっぷり受けた新鮮な食材が自慢です。
また、国指定重要無形民俗文化財の「豊前神楽」や伝統的な祭りなど、地域の伝統と歴史が今も大切に受け継がれています。
【人口】約23,400人(2024年9月末時点)
【面積】111.1平方km
<豊前市での楽しみ方➀>受け継がれる伝統文化 優雅で勇壮な舞に酔いしれる
人々の生活に息づいている「神楽」。今なお地域に深く根付く「豊前神楽」は、市内6つの神楽団体により伝承されており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。なかでも修験文化の影響を強く残す「湯立(ゆだて)神楽」は、豊前市ならではの演目。釜の湯が煮えたぎる中、高さ10mの柱(斎鉾)に登る鬼の姿は圧巻です。秋になると市内各神社で神楽の奉納があり、朝から夜までお囃子の音が響きわたります。
また、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「感応楽(かんのうがく)」も豊前市ならではの伝統芸能。2年に1度、春季神幸祭(八屋祇園)の際に大富神社や四郎丸地区10カ所の大富神社末社で奉納され、勇壮な舞が披露されます。
ほかにも、春先に求菩提山の中宮で行われるお田植祭をはじめ、豊前3大祇園祭など地域の人たちによって受け継がれるお祭りがたくさん。伝統文化に触れて、豊前市の魅力を肌で感じてみてください。
<豊前市での楽しみ方②>旨みたっぷり!豊かな自然に育まれた山海の幸を堪能
山と海に囲まれた自然豊かな豊前市。奥深い山々を源流とする河川は、山あいをぬって海へと繋がり、ミネラルなど大地の恵みにより栄養価の高い魚介類が育まれます。豊前海では1年を通じて豊富な魚種が水揚げされ、夏には「ハモ」、冬には人気の「豊前海一粒かき」など四季折々の海の幸を楽しむことができます。
また、名水の里としても知られ、湧水で淹れるお茶やコーヒーは格別の味です。豊かな水はおいしい農産物も育みます。豊前平野の肥沃な大地でつくられた野菜や果物はハリがあり、濃厚でうま味が凝縮。お米やいちご、スイートコーンやゆずなど、新鮮な山の幸がたくさん!豊前の自然の恵みをぜひ堪能してください。
豊前市の定番・観光スポット
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大きな椅子・大きな机
もっと見るSNSでも話題の映えスポット!廃校になった旧上川底小学校の跡地を利用した交流施設「もみじ学舎」。校庭には高さ約7mもある巨大な椅子と机のオブジェがあり、フォトスポットして人気です。ノスタルジックな雰囲気ただよう旧校舎内にはカフェなどがあり、休憩にもぴったりです。
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求菩提山
もっと見る豊前市のほぼ南にそびえる標高782mの求菩提山。かつては「一山五百坊」と称され、豊前修験道の聖地として英彦山(ひこさん)とともに大きな役割を果たしました。山内には今でも修験者たちが生活をした坊跡やみそぎ場など多くの遺構が残され、当時を偲ぶことができます。日本を代表する修験の山として、2001年に国の史跡に指定。夏は新緑、秋は紅葉が美しく、登山スポットとしても人気です。
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宝福寺山つつじ公園
もっと見る宝福寺山(ほうふくじやま)は京築地域一といわれるツツジの名所。ヨドガワツツジやキリシマツツジを中心に約3,000本が植えられ、例年4月中旬~5月上旬には赤や白、ピンクなど色とりどりの花が咲き誇ります。見ごろに合わせて「つつじ祭り」も開催。県内外から大勢の花見客が訪れにぎわいます。
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うみてらす豊前
もっと見る宇島漁港にある水産施設「うみてらす豊前」。1階の直売所には、豊前海でその日に水揚げされた新鮮な海の幸がずらり!漁から戻ったばかりの漁師さんと直接お話しながら、獲れたての魚を購入できる対面販売コーナーが人気です。2階には漁協直営の食堂もあり、季節ごとに旬の魚介を使った定食が味わえます。別館では冬季限定でうみ小屋がオープン。「豊前海一粒かき」をはじめ、直売所で購入した新鮮な魚介で海鮮バーベキューが楽しめます。
豊前市のイベント・お祭り
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しゃくなげ祭り(例年4月中旬)
求菩提資料館に隣接した園地では例年4月中旬~下旬頃、約3,500本のシャクナゲがピンク色の可憐な花を咲かせ、訪れる人々を楽しませてくれます。見ごろに合わせて「しゃくなげ祭り」が開催され、キッチンカーや屋台の出店のほか、里山コンサートなど多彩な催しものも行われます。求菩提山の新緑と花の美しいコントラストをお楽しみください。
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枝川内あじさい祭り(例年6月)
豊前観光まちづくり協会枝川内地区では「小さなむらの大きな挑戦 日本一のアジサイランド」を合言葉に、毎年地元の方々が植樹を続け、今では約16,000株のアジサイが咲き誇ります。あぜ道や農道を彩る色とりどりのアジサイは圧巻!見ごろに合わせて開催されるあじさい祭りでは、農産物や特産品の販売、フォトコンテストなどさまざまなイベントが行われ、大勢の人でにぎわいます。
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豊前市みなと祭り(毎年8月上旬)
もっと見る豊前市の夏の風物詩。午前中は海の恵みへの感謝と漁の安全、豊漁を祈って船舶パレードが行われます。約50隻の漁船が大漁旗をなびかせながら海上を疾走する様は壮観!夜には約3,000発の花火が宇島漁港から打ち上げられ、夜空を鮮やかに彩ります。平池公園では、たくさんの露天が並ぶ「土曜夜市」を同時開催。ステージイベントも行われ、夏祭り気分を満喫できます。
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豊前市カラス天狗祭り(毎年10月下旬)
もっと見る秋の一大イベント「カラス天狗祭り」は、修験の山・求菩提山に住んでいた「カラス天狗」伝説にちなんだお祭り。地元の特産品や市内飲食店によるグルメ販売のほか、屋台やキッチンカーも大集合!豊前神楽や豊前天狗太鼓などのステージイベント、ふわふわ遊具や、灯篭の灯りが幻想的な「豊前ナイトファンタジア」など家族で一日楽しめるイベントが盛りだくさんです。
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くぼて路おひなまつり(毎年1月下旬~3月)
もっと見る里山の春の風物詩となっている「おひなまつり」。求菩提資料館をはじめ、公民館など周辺の施設では合わせて約3,000体のひな人形が展示されます。江戸時代の享保雛や明治期の箱雛、大正時代の台所用具など嫁入道具を揃えたもの、屋根のついた御殿雛など、なかなか目にすることができない希少なひな飾りは必見。期間中にはお抹茶や桜茶のサービスも行われます。
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お田植祭(毎年3月下旬)
もっと見る豊前修験道の聖地として栄えた求菩提山で、毎年3月下旬に行われる民俗芸能。その年の豊作を予め祝う予祝行事で、県の無形民俗文化財に指定されています。春の田植えの準備から秋に稲穂が実るまでの一連の農事風景を、神歌に合わせて演者や子どもたちがユーモラスに演じます。神楽の奉納や神輿の巡行などもあり、春を告げる祭りとして多くの人が訪れます。
豊前市で人気のグルメ・お土産
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豊前オニメン
求菩提山の鬼伝説にちなんで考案された新ご当地グルメ。特産の豊前とうがらしを使った汁なし麺で、「肉を使う際は鶏肉のみ」「鬼を連想させる赤い色に仕上げる」など、5カ条の「鬼のお達し」を満たしたものが「豊前オニメン」として認定されます。焼きそば風、パスタ、韓国麺など店ごとに創意工夫を凝らしたさまざまな味が楽しめます。ぜひ食べ比べて、お気に入りを見つけてみてください。
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豊前海一粒かき
豊前市の冬の味覚「豊前海一粒かき」。水揚げされたカキは、漁師さんの手で一粒一粒丁寧に磨きあげられます。栄養豊富な豊前海のミネラルをたっぷりと含んだカキは、身入りがよく大粒で、加熱後も縮みにくいのが特徴。濃厚な旨味と甘みが口いっぱいに広がり、プルンとした食感がたまりません!
冬になると、漁協直営の直売所「うみてらす豊前」にうみ小屋がオープン。豊前海一粒かきや獲れたて魚介をバーベキューで楽しめます。 -
鱧(ハモ)
豊前海で獲れる新鮮な天然の鱧は、豊前の夏の味覚として親しまれています。淡白な白身でクセがなく、身は肉厚で上品な味わいが特徴。湯引きや天ぷら、蒲焼きなどさまざまな料理で味わえます。近年では、だしパックや混ぜご飯の素など、鱧を使用した加工食品も続々と登場。高タンパク・低カロリーなうえに栄養満点!暑い夏を乗り切るのにもぴったりです。
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豊前棚田ゆず
寒暖差の大きな山間部の棚田で栽培される「豊前棚田ゆず」は、大玉で香りが強いのが特徴。そのままはもちろん、香り豊かなゆずの皮を使用したピリッと辛い柚子胡椒のほか、ジャムやお菓子、ドレッシング、ゆずペーストなど、さまざまな加工品で楽しめます。
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豊前とうがらし
豊前市はトウガラシの栽培が盛ん。豊前とうがらしは「八房(やつふさ)」という品種で、夏から秋にかけて赤く色づいた実が収穫されます。刺激的な辛さの中にも、甘み・香り・旨み成分がたっぷり!ほかの食材のおいしさを引き出してくれます。そのまま料理に使うも良し、一味や柚子胡椒など薬味としても幅広く使えます。
豊前市で楽しめる体験メニュー
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森林セラピー
もっと見る森を楽しみながら心と身体をリラックスさせる森林セラピー。豊前市には初心者から上級者まで楽しめる6つのコースがあり、森の中でのヨガや焚き火体験、さまざまなワークショップなども実施されています。求菩提山のふもとの里山を歩いて、心身ともに癒されるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。春と秋には森林セラピーの体験イベントも開催されます。
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ぶぜん”み”たいけん
豊前観光まちづくり協会春と秋に開催される豊前市の体験プログラム。料理教室やアウトドア、ものづくり体験など、豊前の文化・自然・食などの魅力を体感できるプログラムが満載です。事前予約制なので、気になるプログラムは早めのお申し込みがおすすめです。
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サイクリング
豊前観光まちづくり協会山と海に囲まれた自然豊かな景色の広がる豊前市を、自転車で走ってみませんか。初心者から上級者まで楽しめるよう、難易度の異なる全7つのモデルコースを設定。宇島駅前の観光案内所ではクロスバイクやママチャリのレンタルもあり、手ぶらでも気軽にサイクリングが楽しめます。途中で気になるスポットに立ち寄りながら、のんびり里山の自然を満喫するのもおすすめです。
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テントサウナ
もっと見る里山の観光拠点施設「求菩提茶屋」では、川のほとりに設置されたテントサウナで特別なサウナ体験ができます。自然に囲まれ、普段味わうことのできない開放感が魅力。サウナで体を温めたあとは、利用者だけのプライベート空間に流れる川で天然の水風呂も楽しめます。自然の中で心と体をリフレッシュさせ、極上の「ととのう」体験をしてみませんか。
これがおすすめ!豊前市のふるさと納税
豊前市を代表するふるさと納税返礼品をご紹介します。ぜひ返礼品選びの参考にしてください!
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トイレットペーパー
豊前市に工場のある大分製紙は、国内トップクラスを誇る家庭紙メーカー。環境に配慮した芯なしのトイレットペーパーは、ソフトでやさしい肌触りが人気です。長持ちが嬉しい2.4倍巻や、かわいいイラスト入り、香り付きの商品などが返礼品として好評です。
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あまおう
福岡が誇る高級いちご「あまおう」。甘みと酸味のバランスが良く、果汁たっぷりのジューシーな果肉が魅力です。できるだけ農薬に頼らない土耕栽培で丁寧に育てられた苺は、さらにみずみずしく濃厚な味。そのまま食べるのはもちろん、スイーツなど色々なアレンジで楽しめます。
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うなぎ
豊前市で稚魚から養殖した大きなうなぎを、独自の「焼き」の技術で丁寧に焼き上げました。外はパリッと香ばしく、中はふっくら!秘伝のたれが上質なうなぎの脂と絶妙に絡み合い、口の中でほどけるような食感を楽しめます。また、「スパイラルフリーザー」を使用して急速冷却冷凍。お家で焼き立ての香りとおいしさをそのまま味わえます。
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みやこハムセット
本場ドイツの食品品評会で金賞を受賞した「みやこハム」の4品が味わえる贅沢なセット。長期間じっくりと漬け込んだロースハムやベーコンは旨味がケタ違い!風味豊かなソーセージは、ジューシーで食べ応え抜群です。そのまま焼いておつまみにするも良し、パスタやポトフなど料理にもよく合います。
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たこ焼き
大ぶりのタコが入った「ふわとろ」のたこ焼きです。1個あたり30gと大粒なため、食べ応え抜群!和風の下味がしっかりついているので一口でうまみが広がり、ソースなしでもおいしく食べられます。冷凍庫にストックしておけば、夜食やおやつ、お酒のお供など、ちょっと一品ほしい時に大活躍します。
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かしわ飯の素
1959年創業の「よかろう」が作るかしわ飯は、半世紀以上愛され続ける逸品。肉質の柔らかい九州産の若鶏、ごぼう、しいたけ、にんじん、こんにゃく、油揚げの5種類の具材を贅沢に使い、味付けには3種類のお醤油を独自の配合でブレンド。創業当時から変わらない甘くて濃い味付けは、どこか懐かしくてほっとするような味わいです。
豊前市のスポットマップ
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
豊前市へのアクセス
■公共交通機関でのアクセス
・JR博多駅から特急ソニックで「宇島駅」まで約1時間30分
・JR小倉駅から特急ソニックで「宇島駅」まで約30分
■車でのアクセス(豊前市役所まで)
・北九州空港から約50分
・福岡空港から約1時間40分
【道の駅 豊前おこしかけ】
・東九州自動車道「椎田南IC」から約5分、「豊前IC」から約10分
【求菩提山】
・東九州自動車道「椎田南IC」・「豊前IC」から約40分