明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業 三池炭鉱・八幡製鐵所と日本の近代化を支えた産業遺産

「明治日本の産業革命遺産」として三池炭鉱・八幡製鐵所関連資産が世界遺産に登録されました。

 ドイツのボンで開催された第39回ユネスコ世界遺産委員会の決定により、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」が、世界遺産一覧表に登録されました。
 福岡県の構成資産は、三池炭鉱(大牟田市)、八幡製鐵所(北九州市・中間市)関連資産があり、その他にも日本の近代化を支えた産業遺産の足跡を各地で見ることができます。

三池炭鉱

三池での石炭発見の歴史は古く、1469年、地元の農夫が山中で燃える石を見つけたという記録が残っています。

1873年、官営化された三池炭鉱は、西洋の技術を導入し近代化を進めました。1889年には、三井に払い下げられ、当時の遺構としては宮原坑第二竪坑施設、万田坑第二竪坑施設などが残っています。

1891年には、石炭運搬効率化のため専用鉄道を開通させました。今も三池炭鉱の主要坑と三池港を結んだ鉄道敷跡を見ることができます。

三池港は、1908年に三井の団琢磨によって建設され、今もなお現役で稼働しています。三池炭鉱は、坑口、鉄道、港湾の石炭にかかわる諸施設が線上につながった産業景観を形成しています。

詳しくは2015年夏特集ページへ

三池炭鉱 関連イベント

世界遺産巡り 無料シャトルバス&ジャンボタクシー運行!

期間/平成27年8月1日(土)~平成27年8月30日(日)

世界遺産巡りに大変便利です!8月の土・日曜日は世界遺産のまち「おおむた」へ出かけてみませんか!! 開催日:2015年8月毎週土・日曜日

※運行ルート、時刻表などの詳細情報はホームページをご参照下さい。

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祝!世界遺産登録決定「三池炭鉱」をより一層楽しめるアプリを制作中!

 2015年7月に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録された三池炭鉱宮原坑(大牟田市宮原町1-86-3)。ここには、日本で現存する最古の鋼鉄製櫓である高さ22メートルの第二堅坑櫓と煉瓦造りの巻揚機室、デビーポンプ室の壁が保存されており、世界遺産登録決定以降、多くの観光客で賑わっています。

 現在、その宮原坑をはじめとする三池炭鉱についての歴史をより深く知ることができるアプリを4種類開発中です。(1つはレンタルタブレット用アプリ、残り3つは携帯ダウンロード用無料アプリ)。うち1つは、三池炭鉱の立役者である「團琢磨」が案内人となって宮原坑を案内するというもの。宮原坑内の各スポットにおいてタブレットをかざすと、團琢磨による説明や当時の史跡を再現したVR(バーチャルリアリティ)を楽しむことができるアプリで、10月以降、現地でタブレットを貸し出す予定です。

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官営八幡製鐵所

明治維新後、産業革命の進展に伴う鋼材需要の高まりの下、鉄鋼一貫製鉄所設立の気運が高まりました。

我が国で最大の石炭産出量を持つ筑豊炭田に隣接していたことや地元の熱心な誘致活動が実を結び、八幡村に官営製鉄所の設置が決まりました。

八幡製鐵所は、北九州工業地帯の基幹工場として日本の近代化を支え、我が国の重工業化の道を切り開きました。

詳しくは2015年夏特集ページへ

官営八幡製鐵所 関連イベント

祝・世界文化遺産登録記念展 八幡鐵ものがたり

期間/2015年07月04日 ~ 2015年12月20日

"明治日本の産業革命遺産"のひとつである官営八幡製鐵所の関連施設が誕生したころの歴史をたどる企画展示です。

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世界文化遺産登録記念展 北九州と明治日本の産業革命

期間/2015年07月14日 ~ 2015年11月08日

製鐵所誘致の立役者安川敬一郎関係資料、山本作兵衛最大の炭鉱記録画、北九州旧5市の都市発展を示す地図や写真などにより、明治日本の産業革命と北九州の関わりをテーマにした企画展示です。

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中間市世界遺産登録記念式典

期間/2015年11月21日

遠賀川水源地ポンプ室の世界遺産登録記念式典です。
詳細は後日発表予定です。

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空から眺める世界遺産 「熱気球体験搭乗」

期間/2015年11月22日

上空10mから、世界遺産「遠賀川水源地ポンプ室」を見学できます。
募集要項など詳細は後日発表予定です。

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ユネスコ世界記憶遺産登録原画企画展 筑豊の炭坑(ヤマ)が支えた産業革命 ~山本作兵衛翁と写真家たちの記録~

期間/2015年07月11日~2015年11月29日

「明治日本の産業革命遺産」のユネスコ世界文化遺産への登録を記念して、山本作兵衛氏の未公開作品を含む原画展や1975年東宝制作の映画「青春の門 筑豊篇」の上映(10月12日(月・祝)の予定)など、期間中は様々な関連イベントが開催されます。

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山本作兵衛世界記憶遺産ギャラリーバス

期間/2015年05月16日~2016年04月30日

日本初世界記憶遺産に登録された山本作兵衛氏の炭坑記録画(複製画)を展示して運行しています。炭坑記録画(複製画)約80点を8つのテーマに分けて、バス一台につき1テーマ(7~10枚程度)を展示しています。前期(5月~10月頃)と後期(11月頃~4月)で展示作品(テーマ)を入れ替えます。

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北九州・筑豊エリア 産業遺産巡り

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1旧三井田川鉱業所伊田坑

1900(明治33)年に発足した三井田川炭礦(後の三井田川鉱業所)の竪坑櫓と第一・第二煙突は、現在も田川市石炭・歴史博物館により保存されており、石炭産業隆盛の時代を物語る遺産として大切にされている。天高くそびえ立つ巨大な煙突は、「あんまり煙突が高いので~」と「炭坑節」の歌詞にも歌われるほど、人々に驚きを与えた。

所在地/田川市大字伊田2734-1石炭記念公園内
TEL:0947-44-5745(田川市石炭・歴史博物館)

2田川市石炭・歴史博物館

石炭記念公園に隣接する博物館。石炭の歴史や炭鉱で働く人々の生活の様子などを、パネル展示だけでなく模型やジオラマの展示で分かりやすく伝えてくれる。屋外展示場には石炭輸送に使われたSLや採掘のための大型機械類を数多く展示。また、産業ふれあい館として炭鉱で働く人の住居・炭住が再現されており、人々の暮らしと当時の雰囲気を垣間見ることができる。同館所蔵の、2011年5月に日本で初めてユネスコ世界記憶遺産に登録された「山本作兵衛コレクション」は必見!
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所在地/田川市大字伊田2734-1
TEL:0947-44-5745  9:30 ~ 17:30
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日

山本作兵衛コレクション

2011(平成23)年にユネスコ世界記憶遺産に登録された、山本作兵衛の炭坑記録画、日記・雑記帳等。自身も炭鉱労働に従事し「ヤマの絵師」と呼ばれた彼の作品は、ヤマと共に生きる人々の暮らしを目で見たままに詳しく描いており、「子供たちにヤマのある日々を伝えたい」という作者の想いが伝わってくる。
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※山本作兵衛コレクションは田川市石炭・歴史博物館に展示

3三菱飯塚炭鉱巻上機台座

遠目で見ると赤煉瓦の塔のようにも見えるが、かつて三菱飯塚炭鉱の坑内に人を送ったり石炭を積んだトロッコを引き上げるなどの際に使われていたと考えられる巻上機が設置されていた台座。高さ約12メートルで、台座としては県内最大級。時の経過を感じさせる色褪せた赤煉瓦と、現代の住宅地のコントラストが不思議な風景を創り出す。

所在地/飯塚市平恒460-8 TEL:0948-25-2930(飯塚市歴史資料館)

4直方市石炭記念館

1971(昭和46)年に開館。筑豊の炭鉱の歴史を資料で展示する本館(旧筑豊石炭鉱業組合の直方会議所を使用)をはじめ、日本一の石炭塊や日本最初の人力車を展示した別館、石炭を原料に鉄鋼や化学薬品などができる様子を解説した石炭化学館、蒸気機関車や電気機関車の屋外展示などがある。敷地内には石炭の原料となるメタセコイアの木が植栽されており、かつて使われていた救護訓練用の模擬坑道も残る。
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所在地/直方市直方692-4  TEL:0949-25-2243  9:00 ~ 17:00   休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日

5直方歳時館

醤油の販売から石炭業に転身し、実業家としても成功を収めた堀三太郎。直方市がその住宅の寄贈を受け、平成11年に改築復元。
現在は、純和風建築の生涯学習施設として市民に広く親しまれている。一服300円で抹茶などのサービスあり。一般見学無料。
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所在地/直方市新町1-1-18
TEL:0949-25-2008 9:00 ~ 21:00
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日

6旧伊藤伝右衛門邸

炭鉱王・伊藤伝右衛門が柳原白蓮を妻として迎えるため改装した邸宅で、大庭園を含めた総面積は2,300坪。当時の建築技術の粋を集めた和洋折衷の造りで、アールヌーヴォー調のマントルピース、ステンドグラスをはめ込んだ応接室など、西洋と日本の文化が重なる明治時代独特の美を体現している。
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所在地/飯塚市幸袋300
TEL:0948-22-9700 9:30 ~ 17:00(入館は16:30まで)
休館日 水曜日(祝日の場合は開館)12月29日~1月3 日

7旧藏内邸

伊藤伝右衛門と共に炭鉱王と呼ばれた藏内次郎作が築上町に建てた邸宅は、18畳間が2間続く大広間や12畳もの大玄関間、茶室などを有する和風建築。施工の際には住宅だけでなく隣接する貴船神社の参道や石橋も建設し、地域に貢献している。邸宅には、和風建築でありながら大理石の風呂や金唐革紙という西洋の装飾革工芸を和紙で模した貴重な壁紙(現存するのは日本でも数ヶ所のみ)を一部使用するなど、随所に遊び心も見える。
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所在地/築上郡築上町大字上深野396
TEL:0930-52-2530 開館 9:30~16:30
休館日 火・水曜日(祝日は開館)、12月28日~1月4日

8東田第一高炉史跡広場

官営八幡製鐵所に日本で初めて造られた超高圧高炉。現在は、一帯を指定文化財に指定し高炉を保存公開している。広場内には高炉の他に、八幡製鐵所・東田第一高炉の歴史を紹介したパネルや、溶かした鉄を運んでいた実物の貨車などを展示。一時は老朽化などの理由から取り壊しの危機に直面するも市民の声で高炉全体が保存された"鉄鋼の町・八幡" のシンボル。
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所在地/北九州市八幡東区東田2-3-12
☎ 093-582-2391(北九州市 市民文化スポーツ局文化部文化企画課)
公開時間 9:00 ~ 17:00 休日 年末年始

9飯塚市歴史資料館

約2000年前の集落跡・墳墓群である立岩遺跡の出土品約100点をはじめ、縄文時代から古墳時代にかけての出土品を展示。さらに、飯塚地方の近世以降の歴史を、「農村の暮らし」「長崎街道」「石炭の時代」にわけて展示している。そして、伊藤伝右衛門と柳原白蓮の展示コーナーも設けている。
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所在地/飯塚市柏の森959-1
TEL:0948-25-2930 9:30 ~ 17:00
休館日 水曜日(祝日の場合は開館)、12/29~1/3

10五平太船

明治24年に若松~直方間に鉄道が敷かれるまで、若松港までの石炭の運搬を担っていたのは小さな「川ひらた(五平太船)」であり、多い時でその数88,000 隻に及んだといわれている。浅瀬の多い遠賀川や堀川での運送のため底が平たい形となっており、川幅の広い遠賀川では大型が、堀川では標準型から小型の船が用いられた。石炭を山積みにし若松港へと運んでいく川ひらたで、遠賀川や堀川は賑わいを見せていたという。なお、最下流の遠賀郡芦屋町の中央公民館には、当時のままの川ひらたが保存され屋外展示 されている。

■芦屋町中央公民館
所在地/遠賀郡芦屋町中ノ浜4-4 TEL:093-222-1681 8:30~22:00
   休館日 毎週月曜日、12/29 ~ 1/3

11若松港

筑豊炭田で採掘された石炭は、船や鉄道で若松港へ集められ国内外へと運び出されていった。筑豊御三家を中心とした鉱業主たちの尽力により護岸工事が行われ、現在の姿に繋がっている。護岸の若松南海岸通には、大正期の姿を残した建物が多く残されており、夜にライトアップされると映画のワンシーンのような雰囲気となる。

所在地/北九州市若松本町1丁目

12河内貯水池

八幡製鐵所の工業用水を確保するために造られた貯水池。石積みの取水口はまるでヨーロッパの古城を思わせる。堰堤付近には、海外サイトで「世界の絶景10」として一躍話題となった「河内藤園」をはじめ、「河内桜公園」、「ます渕サイクリングロード」などがあり、休日のレジャースポットとしても親しまれている。
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所在地/北九州市八幡東区河内1丁目
TEL:093-671-0801(北九州市 八幡東区役所 総務企画課)

大牟田エリア 産業遺産巡り

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1旧三池集治監外塀および石垣(現・県立三池工業高校)

1883( 明治16)年に設置された三池集治監(現代の刑務所)の壁が今も残る。2000人が収容され、受刑者たちは三池炭鉱での採炭作業に従事していた。現在この場所には三池工業高校が建つ。

所在地/大牟田市上官町4-77

2旧三井港倶楽部

三池港整備により石炭産出量が増大した三池炭鉱は、日本経済の一翼を担う存在となっていった。「三井港倶楽部」は、政財界人、海外船の船員をもてなすサロンや宿泊場所として、三池港と同時期に造られた。現在は、館内のレストランで食事を楽しむことができる。
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所在地/大牟田市西港町2-6
TEL:0944-51-3710 11:30~14:30、17:00~21:00(予約制)
休日 火曜日 ※ウエディングやイベントなどで貸切使用の場合あり。

3旧長崎税関三池税関支署

建物は、木造平屋建、入母屋造に切妻造附き、桟瓦葺一部銅板葺で、三方の出入り口をもつ土間で関税の手続きが行われていた。当時は本館および附属建物から成っていた。

所在地/大牟田市新港町1-25
※公開は土・日・祝、10:00~17:00

4大牟田市石炭産業科学館

石炭の歴史から炭鉱技術の歩み、三池炭鉱と大牟田市の歴史を詳しく知ることができる資料館。石炭に関する常設展示のほか、炭鉱の様子を紹介する模擬坑道、エネルギーや環境問題の企画展など、楽しみながら学べる仕組みが盛りだくさん。
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所在地/大牟田市岬町6-23
TEL:0944-53-2377 9:30 ~ 17:00
休館日 毎月最終月曜日(2015年8月~2016年3月)、12/29 ~ 1/3

5宮浦石炭記念公園

三池炭鉱の主力坑口のひとつ、宮浦坑。その跡地に作られた宮浦石炭記念公園は、ボイラー排煙のための巨大煙突や、当時掘られていたトンネル(大斜坑)の坑口、作業員を運ぶ人車などが展示されている。なお、大牟田市内には石炭の原料となるメタセコイアの木が各地に生えている。
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所在地/大牟田市西宮浦町132-8

6大牟田市役所本庁舎旧館

石炭産業が隆盛を極めた1936(昭和11)年に完成した市庁舎。中央に塔屋4階を中心にシンメトリーを成しており、昭和初期の官庁建築の特徴が随所に見られる。市街地が第二次世界大戦の戦火で焦土化するなか戦火を耐え抜き、現在もその役割を果たし続けている。

所在地/大牟田市有明町2-3
TEL:0944-41-2222

7三川坑跡

昭和期の三池炭鉱の主力坑となった三川坑。第一斜坑、第二斜坑の2つの坑口があり、長さ2キロ以上、最深部の坑道は海面下520メートルにあり「大斜坑」と呼ばれた。三池争議や、死者約460名の三川坑炭じん爆発事故の現場でもある。1997(平成9)年の閉坑以降閉鎖されていたが現在週末限定で一般公開。

所在地/大牟田市西港町2丁目
※公開は土・日・祝、10:00~17:00

8旧三川電鉄変電所 (現・(株)サンデン本社屋)

三池炭鉱専用鉄道の変電所として使用されていた煉瓦造りの建物。炭鉱閉山後、気概ある地元企業が三井鉱山に申し入れ、購入。補修工事を行い、現在も社屋として活躍し続けている。見学は外観のみ可能。

所在地/大牟田市新港町1-30

9クレーン船「大金剛丸」

1905(明治38)年に大阪築港会社より中古として購入された英国製のクレーン船。現在もなお活躍し続けている100年選手。黄色いボディはもとは木製だったが昭和に入り鋼鉄製に変更。クレーン部分は明治期のまま。原動機はいまも蒸気、燃料は石炭。クレーン最大吊上げ能力15トン。

所在地/大牟田市新港町1(三池港内、埠頭から見学可能)

10三池炭山創業碑

笹林公園の敷地内に設置された三池炭鉱創業を記念する石碑。三池炭鉱が旧三井物産に買い取られる以前、1469(文明元)年の炭坑発見から始まる藩営・官営時代を中心とした三池炭鉱の歴史が石碑の裏に刻まれている。

所在地/大牟田市笹林町1丁目(笹林公園内)

11化学コンビナートの夜景

石炭から出るコールタールやガスを使った染料や医薬品などの精製する化学工場が増加し、化学コンビナートが形成されていった。現在も工場は現役で活躍しており、夜間まで照明が灯される姿は、夜景スポットとして新たな大牟田名物となっている。

所在地/大牟田市新港町1(三池港内、埠頭から見学可能)

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を世界遺産に